日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】フレッド・ボーゲルスタイン著/依田卓巳翻訳 「アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか」(新潮文庫)

2019-02-15 20:06:15 | 本・映画・展覧会
"GAFA"と言うのが終わりゆく平成時代の造語の一つになるのかもしれない。いや、これは世界的な表現なので和暦は関係ないか(笑)

 G:Google
 A:Apple
 F:Facebook
 A:Amazon

 プラットフォーマーと言うのだが、うん確かに我々の生活基盤と言っても過言ではない会社ばかりじゃないか。私はAppleとFacebookが大嫌いで一切利用してないから無関係だけど。あ、社用のスマホとタブレットがApple製だった…なので使わず電源切ってロッカーに放り込んである(爆)

 本書はとりわけ対向軸にあると考えられるアップル社とグーグル社における対立の構図、製品造りや販売戦略の違い等について歴史的経緯の整理と多面的な比較を行っている。両社の製品やサービスを知らないと面白くないかもしれないが、それでも大きな違いがあることは理解できるであろう。

 本書の感想は「どっちもどっち」「ビジネスって汚い」。本書を読んだからどちらか一方のファンになるとか好き具合が加速するとは到底思えない。

 2019年1月24日 通勤電車にて読了
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【本】大原悦子著 「フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで」(岩波書店)

2019-02-15 06:54:07 | 本・映画・展覧会
 世の中のさまざまな事象に対し憤りを感じることが多いが、「食品ロス」もその一つ。今なお栄養失調で死んでゆく子供が多数いるアフリカどころか、日本でも偏った食事や貧困で栄養失調ときには餓死する人が居るという耳を疑うニュース。棄てられる食材や調理品を見たことはありませんか?うっかり冷蔵庫や食料庫の奥で消費期限を切らした食品を捨てたことはありませんか。

 フードバンクとは、まだ食べられるにも拘らず業界ルールや企業の方針により市場から取り下げられた食品を中心に、一ヶ所に集めたそれらをNPOや慈善団体を通じて(原則、個人への直接配布はしない)食料を必要とする人々に配布する仕組みもしくはその運動団体。日本で一番活動実績があるのは「2HJ(2nd Harvest Japan)」らしく、本書はその発生から執筆時点までの活動状況を記録すると同時に、主に配付する側のリアルを伝える。

 生活困窮者支援活動はそれなりに行われていると思うが、フードバンクが他と違うのは本来なら廃棄されてしまっていた「まだ十分に食べられる」食品を有効活用している点。企業は廃棄費用を削減でき福祉貢献も謳える。受給者は炊き出しとは異なり保存可能な食品を入手できる。うん、良いんじゃない?需要と供給のバランス調整や、寄贈された食品の保管場所と仕分け、配布の手間が賄えれば。いずれ活動に参加してみようかなと思ったが、メインの活動場所が片道1時間以上かかるのが難点だなあ。

 2019年1月23日 自宅にて読了

追伸
 後日、実際に2HJの車と配布シーンに出会った。スタッフに声を掛けたかったが配布終了まで待つ時間の余裕がなかったため、改めて行動することにした。
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