せっかくFlight of Dreamsへ行ったので、目玉の「ボーイング787フライトシミュレータ」に申し込んで体験してきました(写真)。結果は惨敗でした。
ちょっと気合いを入れて濃色のスラックスにYシャツ、黒に近いネクタイを締めて革靴でショウアップ、気分はキャプテン。セスナ免許持ちであることは伝えておいたところ「免許を持ってる方の方が経験が邪魔をして上手く飛ばせないんですよ~」とキツーいジャブから。
コースはRJTT(羽田)34RからRJAA(成田)34Lまで。経験者なので色々なスイッチを結構細かく説明されます。指でウエイトとかコスト値とか入力するのには慣れが必要。超短距離のフライトなので40万ポンドも行きません。チェックリストも画面に呼び出し…項目少なっ!セスナの方がよっぽど大変。エンジンスタート、ブーンと言う音が響いてくる…やはりJAL機(GEnXエンジン)とは音が違う気が…スポット60何番なんてあったっけ!?あ、第2ターミナルね(笑)。プッシュバックされパーキングブレーキセット、牽引車が離れブレーキリリース、スラストを意外と多めに出して動き出したらすっと戻す。けっこう動かすのに力が要る。ハンドルを操作して直線走行するのも難しいもんです。
34Rから離陸、スラストレバー根本のTO/GAスイッチぽん!でオートスロットル、V1は116ktsだったかな?あっという間にVR、V2、ギヤアップ。最初に少し引き上げて、離陸したら少しピッチ下げる。すぐに右旋回、ちょっと操縦棹を引き過ぎて失速警報(スティックシェイカー)作動。面白いので数秒間そのまま。10,000ftでレベルオフ、いやはや素晴らしい加速と上昇力、あっという間にターゲットを超えてしまう。挙動も慣性の大きさにまごつきます。すぐにアプローチ、もうバタバタ。ヘディング定まらず降下率定まらず。オートパイロットを使わずマニュアル操縦に拘ったせいですが、スロットルだけはオート(本当は有り得ないセッティング)のため自分の意図に反したパワーの入り方が原因でした。
あっという間にアウターマーカー、RWYインサイト、あ~コース定まらない~。インストラクターが「チョイ左」「ハイ戻して」「チョイ左」「もう戻して」修正のイメージが掴めてきたところで何とか着陸、センターラインの右側でした(苦笑)。
「初めてなら上出来ですよ」とはリップサービスに過ぎないことは自分が一番解っている。悔しくて数日間は寝付きが悪かったです。セスナの訓練の時と同じ感覚、上手く飛ばせていない、ズレているのは解っている、でもそれを上手く修正できないもどかしさ。ずっと考えていて、やはり細かな手順以前に姿勢をよく見て察知してwing levelを片時も忘れないこと、これが大事だと思い出しました。さて、いつ再挑戦してやろうかな。しかし往復交通費だけで2万円+訓練費は痛い…
[2019/2/25追記]
当日のブルーフィング時のメモをようやく発掘。
燃料とかコスト値とか入力前なので大まかな目安としての数字。
Takeoff Flaps 5
Landing Flaps 25
V1 121-2kts
VR 137-8kts
V2 140kts
Pitch 15~17.5
Bank 25 max30
Vref 138+5kts