日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2019年2月2日 大人の社会科見学・旧博物館動物園駅

2019-02-25 20:57:36 | ノンジャンル
 京成電車が地下の京成上野駅を出発してトンネルをガタガタ走り出して直ぐ、目を凝らせば左手に広間のような空間を見ることができる。今は廃止されてしまった、旧博物館動物園駅だ。廃止されて長いこと閉鎖されていたが、近年少しは整備され公開されることとなった。

 公開が始まってみると大人気、鉄道ファンだけであればこんなに混まないであろうに何と言う人気ぶり。ホームまで入れるわけではないと知りながらも、2月一杯と言う週末限定の公開に出かけた。10時より整理券配布、見学は11時からなのに9時半には着いた。が、現地には既に100人ほども行列…日本人おそるべし。それでも整理券は貰えたが、配布開始時点ではたぶん300人くらい並んでいたのではないか。貰えた整理券は13時からの回のものだった。

 3時間のヒマつぶし、上野の杜には博物館や美術館があるがじっくり観るには中途半端な時間なので、廃止が噂されるモノレールに乗るつもりで上野動物園に入場した。だが何と言うことでしょう、先月末に故障で運休したままで、運転再開期日は未定とのこと。このまま廃止かもね。仕方なく普通に動物園を見て回ったが、観れば観たで結構たのしいものだった。

 ようやく時間が来て入った旧博物館動物園駅、石造りのエントランスを入ると丸いドーム。駅廃止当時の写真スライドが投影されている階段を降り踊り場までで公開エリアは終了。全面ガラスの向こうには更に下る階段、切符売りブースが見えている。その先がホームで、通過電車の音が聞こえて来る(写真)。公開部分にはアート作品展とのコラボなので巨大なウサギの像やら彫刻っぽいのやら展示してあるが、正直ウザい。きちんと保存された駅舎だけ見られれば良いのだ。

 公開範囲が狭いのは残念だったが、それでも見るチャンスが出来たことには関係者に感謝しなければなるまい。願わくば旧万世橋のように、ホームレベルまで全エリアを公開して欲しい。ホームには最近の駅のように全面ガラスを立て、線路と仕切れば運転障害を起こす可能性は撮影フラッシュくらいにだろう。そこでカフェでもすれば良い。凝った造りにする必要はなくポットのコーヒーでも良いのだ。いつの日か、グレードアップした公開に来られますように。
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【本】高野秀行著 「幻獣ムベンベを追え」(集英社文庫)

2019-02-25 06:39:46 | 本・映画・展覧会
 角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)氏の著作を手にするのが先になってしまったが、本書の著者高野氏もその世界では有名な早稲田大学探検部OBだそうだ。氏が作家として認められれた作品が本書で、タイトルからして怪しさ満点である。川口浩探検隊を連想しない人がいるとすれば若い方だろう(笑)。

 タイトルは怪しいが内容は真剣、アフリカのコンゴの奥地にある湖に出没するという伝説の生物の存在を確かめに早大探検部が遠征隊を派遣した時の話。内容は真剣だがやってることはムチャクチャだ。

 だがムチャクチャかそうでないかを決めるのは誰だ?どういう基準で決められるのだ?原住民に話をつけるためフランス語や現地語までも勉強し、スポンサーを募って資金を集め、マラリアや腹下しや餓えに悩まされながら来る日も来る日も湖面を監視する、面白半分でやるには過酷過ぎる。

 本書を面白おかしいだけに読み過ごしてしまうのは浅薄に過ぎる。若者の無茶だと顰蹙できるほど自身はご立派な立場なのか。笑い呆れながらも彼等の行動力に敬意を表し、己の卑小さを顧みずに居られない。

 2019年2月1日 通勤電車にて読了
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