武器マニアでなくともカラシニコフそしてAK47と言う名前くらいは知っている。「AK」の由来は知らなかったけど(^^;
厳密には「自伝」ではないが、何度も行ったインタビューの内容を再構成してそれ風に纏めたと著者は告白しており、その狙いは当ったようだ。エリートでなく、シベリアに追放され貧農に没落した一家で食うや喰わずの生活からスタートしたカラシニコフが如何にして才能を見出され開花させていったかが連綿と綴られているが飽きることはない。
カーエンジニアは、自分のデザインしたクルマが人を轢き殺そうが罪悪感を覚えることはないだろう。カラシニコフも、自分が設計した「名器」がテロリストによって無辜の人々を殺傷することに心を痛めるとは言っても罪悪感は覚えないと言う。あくまで設計者であり、その売買によって1コペイカ(ロシアの通貨ルブルの補助通貨、日本で言えば1銭か)も受け取ったことが無いという誇りすら持っている。AK47を始めとするカラシニコフ設計の銃による犠牲者も、設計者までは恨まないだろうか。では原爆はどうだ?被爆者はオッペンハイマーを恨みはしないだろうか。読み終わって考えた。
2019年2月24日 富士宮のユースホステルにて読了
厳密には「自伝」ではないが、何度も行ったインタビューの内容を再構成してそれ風に纏めたと著者は告白しており、その狙いは当ったようだ。エリートでなく、シベリアに追放され貧農に没落した一家で食うや喰わずの生活からスタートしたカラシニコフが如何にして才能を見出され開花させていったかが連綿と綴られているが飽きることはない。
カーエンジニアは、自分のデザインしたクルマが人を轢き殺そうが罪悪感を覚えることはないだろう。カラシニコフも、自分が設計した「名器」がテロリストによって無辜の人々を殺傷することに心を痛めるとは言っても罪悪感は覚えないと言う。あくまで設計者であり、その売買によって1コペイカ(ロシアの通貨ルブルの補助通貨、日本で言えば1銭か)も受け取ったことが無いという誇りすら持っている。AK47を始めとするカラシニコフ設計の銃による犠牲者も、設計者までは恨まないだろうか。では原爆はどうだ?被爆者はオッペンハイマーを恨みはしないだろうか。読み終わって考えた。
2019年2月24日 富士宮のユースホステルにて読了