初作「下流老人」から数年を経て、日本はどう変わったか。「下流」を取り巻く環境は改善されたのか。言うまでもない。
前作から続いて、著者は世の中に根強い「自己責任論」に強く異を唱える。そして現状の生活保護制度では必要最低限の生活は送れず、公助としてのレベルアップ(単純には増額だ)を求める。なぜ子育てへの保障は認められ、生活保護には厳しい目を向けられるのかの説明は興味深い。でもだってそうでしょうと思う。自分がそうなっていないから思ってしまう。
気になるのは、課税額の多寡に触れず北欧あたりの生活保護が手厚いことを述べている点。そりゃ財源があれば保障もできるだろうよ、ただ著者が言いたいのは金額ではなく考え方なのだろうけど。
自分だって今は悪くない生活を送れているけど遊びすぎて貯蓄は少ないので、リタイヤしてちょっと重い病気にでもなれば本書のような生活まで転落まっしぐらになりかねない。でも、自分がなりそうだからと言う理由で本書を支持するのは違う気がする。やはり、優しくなれない。たぶん優しいとか言ってる時点で著者から見れば間違ってると言われそうだ。
2019年7月31日 通勤電車にて読了
前作から続いて、著者は世の中に根強い「自己責任論」に強く異を唱える。そして現状の生活保護制度では必要最低限の生活は送れず、公助としてのレベルアップ(単純には増額だ)を求める。なぜ子育てへの保障は認められ、生活保護には厳しい目を向けられるのかの説明は興味深い。でもだってそうでしょうと思う。自分がそうなっていないから思ってしまう。
気になるのは、課税額の多寡に触れず北欧あたりの生活保護が手厚いことを述べている点。そりゃ財源があれば保障もできるだろうよ、ただ著者が言いたいのは金額ではなく考え方なのだろうけど。
自分だって今は悪くない生活を送れているけど遊びすぎて貯蓄は少ないので、リタイヤしてちょっと重い病気にでもなれば本書のような生活まで転落まっしぐらになりかねない。でも、自分がなりそうだからと言う理由で本書を支持するのは違う気がする。やはり、優しくなれない。たぶん優しいとか言ってる時点で著者から見れば間違ってると言われそうだ。
2019年7月31日 通勤電車にて読了