2019年8月14日 【旅行】お付き合いで房総縦断デイトリップ

　かつて自分が乗っていたマシンが今でも存在し、見ることができるとあれば再会したくなるのが人情。それも太平洋を越えての再会であればなおさら。かつてアメリカに住んでいた友人が現地で飛ばしていた飛行機が、どうした因果か日本の、しかも東京に近い房総半島でファミレスのオブジェと化していることが判明。ちょっとした鉄道旅行を絡めて再会にお付き合いすることにした。

　横浜からアクアラインを渡る高速バス(京急車・ふそう)で五井へ、房総縦断鉄道プチトリップの始まり。小湊鉄道で上総中野まで行くが、途中では「トロッコ列車」に乗車。強い陽射しの中をゴトゴトのんびり(写真)、愉しいひととき。いすみ鉄道に乗り継いで大原まで南下し、JRで茂原駅に到着、ここまで6時間かかりました(笑)。

　いよいよ感動の再会。くだんの飛行機(Beechcraft Duchess/BE-76:元N6704X)は「びっくりドンキー茂原店」の上に鎮座していた。なので操縦席を覗き込むことはもちろん、間近で見る事すらできない。白ベースの現役時とは打って変わった、赤錆びたようなカラーリングでは胴体の機体番号を信じるしかない…駅前の居酒屋で地魚に舌鼓。

　帰りは茂原からJRに乗車、グリーン車で仕上げの乾杯。台風10号接近に伴い時おり雨が降る中、他人事に便乗したが楽しい1日だった。

【本日の行程】
横浜 10:50
(高速バス)
五井 11:54/12:10
(小湊鉄道)
上総牛久 12:37/12:54
(小湊鉄道・里山トロッコ)
養老渓谷 13:53/14:53
(小湊鉄道)
上総中野 15:00/15:04
(いすみ鉄道)
大原 16:05/16:43
(JR)
茂原 17:10
*** びっくりドンキー茂原店訪問 ***
茂原 19:02
(JR)
品川 20:26

【本】今村仁司著 「近代の労働観」(岩波新書)

　「労働は美徳」などと誰が言い始めたのか。近世、労働は下賎な者、ひいては奴隷のすることであり、身分の高い者は働かず、社交と趣味に生きるものだった。それが近代になり産業革命などの結果として労働力が不足してきたことから労働に対する概念が変わってきた(変えられた)…と言う解説。実に興味深い。

　昨今「社畜」なんて言葉が語られているが、これって「価値観逆転」以前の労働者の姿なんじゃない？と思ってしまった。と言うことは、近代化の一方で我々は、17世紀辺りの労働者の再現を行っているのか。ヨクナイネ。

　2019年8月13日　通勤電車にて読了