会社からようやく在宅勤務の指示が出され、大きなサイズの本を読む時間も取り易くなったことから、文庫化されていない本書を読む時間が取れた。
本書は、若くして(奇しくも殆どが43歳だ)命を落とした登山家や冒険者たちの活躍ぶりと人となり、そして最期を綴った短編集となる。収録された人々は以下の6名。
・植村直己
・長谷川恒男
・星野道夫
・山田昇
・河野兵市
・小西政雄
山をやらない自分でも知った名前ばかり、と言うことはマスコミで大々的に活躍ぶりが報道された方々ばかりということ。そんな実力者達でも最期は不本意であろう遭難死している。
新・冒険論~冒険論と読んできて、冒険者に自殺願望があるわけではないが、死と隣り合わせの極限にこそ生きる価値を見出す人がいることを改めて認識した。普通に暮らしている人間からすれば「そんなことで命を落とすなんて、だから危ないと止めたのに言わんこっちゃない」かもしれないが、当人にしてみればヘタすりゃ死ぬ、それでも行く、だからこそ行く、みたいな感覚があるのかもしれない。であれば彼らの死は美化することも蔑むことも不要で、シンプルに「亡くなったんですか、そうですか」とやり過ごしてしまええば良いのではないか。いや、植村さんにそうはできないでしょうと思うけど。
2020年3月29日 自宅にて読了
本書は、若くして(奇しくも殆どが43歳だ)命を落とした登山家や冒険者たちの活躍ぶりと人となり、そして最期を綴った短編集となる。収録された人々は以下の6名。
・植村直己
・長谷川恒男
・星野道夫
・山田昇
・河野兵市
・小西政雄
山をやらない自分でも知った名前ばかり、と言うことはマスコミで大々的に活躍ぶりが報道された方々ばかりということ。そんな実力者達でも最期は不本意であろう遭難死している。
新・冒険論~冒険論と読んできて、冒険者に自殺願望があるわけではないが、死と隣り合わせの極限にこそ生きる価値を見出す人がいることを改めて認識した。普通に暮らしている人間からすれば「そんなことで命を落とすなんて、だから危ないと止めたのに言わんこっちゃない」かもしれないが、当人にしてみればヘタすりゃ死ぬ、それでも行く、だからこそ行く、みたいな感覚があるのかもしれない。であれば彼らの死は美化することも蔑むことも不要で、シンプルに「亡くなったんですか、そうですか」とやり過ごしてしまええば良いのではないか。いや、植村さんにそうはできないでしょうと思うけど。
2020年3月29日 自宅にて読了