日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】藤田和夫著 「変動する日本列島」(岩波新書)

2020-04-02 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 先日読んだ本多勝一の「冒険論」に書かれていた、1950年代末のパキスタン学術遠征隊のメンバーである著者。登山家かと思ったら全然違って地球科学者だった。確かに昔は学術的目的がなければ渡航など許可されなかったのだ。本書にパキスタンの話は殆ど出てこないが、僅か2,3の出てくるところではとてもインパクトある紹介をされている。

 内容はタイトルの通り、日本列島の動き。こりゃつまらん本を借りちゃったかなと思ったが読み進めるととても興味深く、どんどん頁をめくっていった。造山運動やプレートテクトニクスについて、大まかな意味くらいは知っていたことが少しは幸いしたろうか、さほど「ナニ書いてんだかワカンねえ」となることもなかった。川による地表の削られ方、地層による年代分析の項は少々長くちょっと飽き気味だったが、ここが重要なタネ明かしなのだろう。

 本書が著されたのは1985(昭和60)年、東日本大震災(2011)はおろか、中越地震(2004)、阪神・淡路大震災(1995)などは起きていない。地震学者ではないにしろ、著者ならこれらの地震の発生をどう捉えただろうか。

 2020年3月21日 ハイキング帰りの電車にて読了
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2020年3月20日 【旅行】伊豆諸島南部逃避行…ならず

2020-04-02 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 新型コロナウイルスのおかげで、春の3連休の計画はマレーシア行きの計画から二転三転七転八倒、最終的に会社の鉄道愛好会仲間4人で伊豆諸島南部へ行くことにした。

 前夜に東京の竹芝桟橋を出る貨客船「橘丸」で八丈島までゆき、直ぐに乗り換えて青ヶ島へ。八丈島まで戻ったところで泊まってゆく者、御蔵島へ向かう者と散開する計画。

 家を出る頃に雨が降り始め、港に着いて乗船手続きをすると「引き返しの条件付き運航です」と告げられる。飛行機では聞くが船にもあるのか、そりゃそうだな。東京湾の夜景を愉しむ事もせず、出航直後から1時くらいまで酒盛り。だんだん揺れが増えてきたのは酒のせいか、波のせいか…

 5時過ぎ、船内放送で起こされた。三宅島三池港に入港と言う。通常は島の反対にある阿古港に着くはず、やはり風雨の影響だ。それは解るが続いて「なお本船は御蔵島・八丈島へは向かわず、三宅島で直ちに折り返して竹芝へ戻ります」とのアナウンス、マジかーっ!

 波浪で船体が桟橋に当たる三宅島での停泊は僅か20分、来たルートを引き返す(写真)。船内に貼られた気象FAXによれば最大で波4mうねり3mくらいか。用心のため手摺に掴まって歩きたいくらいには揺れる。再び寝台に潜り込み、レストラン営業の放送で起きて麺をすすり、再び眠り、合計8時間寝たところでたまらず起きた。東京湾に入るとスッと揺れが収まった。快晴で富士山や横浜の街が綺麗に見える。鶴見沖で「おがさわら丸」とすれ違った。今日はもう問題ない海況らしい。今晩また出直す?いやさすがにそれは。

 到着して全額払い戻し、東海汽船は丸損なんだな。メンバー揃って蒲田へ移動し餃子で残念会。まあ大いに飲んで楽しかったからヨシとしますか。しかし、青ヶ島航路が難関とは承知していたけど八丈島に着けないとは思わなかったね。またいつか。
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