この週末はGWの南米行き航空券買出しにソウルへ飛ぶ予定だったのだけどもちろん中止、そもそも今回の南米行きは計画時点で出遅れ気味だったので結果オーライか?ちゃんと自粛要請を守って「お籠り」な週末。
当時は、いや、つい最近まで知らなかったし気にもしていなかった、小野田さんを「発見」した「鈴木青年」のこと。ここのところ読んでいる探検/冒険系の本に名前が出てきて、お籠りな日々なら文庫版じゃなくても読めるナと借りた。
いやはや、何ともメチャクチャな人生と言うか旅である。所持金とも言えぬほどの手持ちで日本を出て2,3年の世界放浪。まだそういうことが許された時代ではあったにしろ、ここまでヒドい生活ぶりは欧米のヒッピー以下じゃないのか。仮に自分が若い時分に読んでも共感できなかったろうな。そのバイタリティに感心すると言うより鈍感さを心配してしまう。
本書は小野田さんとの邂逅後いちやく「時の人」となって一気に書いたのか、世界放浪から小野田さん捜索の旅への過程が省かれ唐突感がある。「鈴木青年」がどうして小野田さんの話を聞き、自分で探しに行く気になったのか、動機づけの部分が欲しかった。邂逅のくだりは面白い。
あとがきにあるように著者はその後ほんとうに、著者の夢である「雪男」を探しにヒマラヤへ何度も通い、最後に雪崩に遭って亡くなった。夢を追い続けた人生は、志半ばで閉ざされたがそれでも幸せだったのかもと思わないでもない。人からどう思われようと何を言われようと、自分の好きなことに邁進できたのであれば。
2020年4月11日 自宅にて読了
当時は、いや、つい最近まで知らなかったし気にもしていなかった、小野田さんを「発見」した「鈴木青年」のこと。ここのところ読んでいる探検/冒険系の本に名前が出てきて、お籠りな日々なら文庫版じゃなくても読めるナと借りた。
いやはや、何ともメチャクチャな人生と言うか旅である。所持金とも言えぬほどの手持ちで日本を出て2,3年の世界放浪。まだそういうことが許された時代ではあったにしろ、ここまでヒドい生活ぶりは欧米のヒッピー以下じゃないのか。仮に自分が若い時分に読んでも共感できなかったろうな。そのバイタリティに感心すると言うより鈍感さを心配してしまう。
本書は小野田さんとの邂逅後いちやく「時の人」となって一気に書いたのか、世界放浪から小野田さん捜索の旅への過程が省かれ唐突感がある。「鈴木青年」がどうして小野田さんの話を聞き、自分で探しに行く気になったのか、動機づけの部分が欲しかった。邂逅のくだりは面白い。
あとがきにあるように著者はその後ほんとうに、著者の夢である「雪男」を探しにヒマラヤへ何度も通い、最後に雪崩に遭って亡くなった。夢を追い続けた人生は、志半ばで閉ざされたがそれでも幸せだったのかもと思わないでもない。人からどう思われようと何を言われようと、自分の好きなことに邁進できたのであれば。
2020年4月11日 自宅にて読了