有名になった作品のテーマのせいか、外見のせいか、何となくイケ好かないヒトと言う印象(あくまで印象)のあった著者だが、修行して尼僧となり、住職の資格も持つようになったと聞いてヘェと感心した。四国八十八ヶ所巡礼バイクツーリングを計画し色々な本を物色している時に本書を見つけ、このほどようやく借りて読んだ。
構成はシンプルで、「つなぎ遍路」の説明(毎月2泊3日のトンボ帰りを延々と繰り返す)のあとは八十八ヶ所ひとつずつの紹介、そして著者なりのルートガイドと、道中のエピソード。巻末には大雑把だが歩き遍路向き地図と、寺や宿泊施設の一覧も。地図は「女性ひとり歩き遍路」と言う視点からチョイスしたルートらしいので(人によっては)役に立ちそうだが、その他の資料は八十八ヶ所ガイドが何冊も出ているのでそちらに任せ、余計な紙数を割かないで良いのではないか。
やはり興味深いのはエピソードのところ。ところどころ現れてしまう歩き遍路としてのプライドは正直だ。ちなみに北海道の旅人「ホッカイダー」でも、ツアーバス<クルマ<自動二輪<原付<チャリ(自転車)<徒歩<リヤカー、みたいなヒエラルキーがある(笑)。あと著者はフォロー入れてるけど基本的にオヤジ遍路がお嫌いなようだ。まあ嫌われるような行動をするのだろう。バスツアー添乗のベテラン女先達も天敵らしい。もう何回も歩き遍路で巡っていて立派なことは間違いないのだけど、そんな人でもこんな感情を抱くものなのだな、人間は業が深い。綺麗ごとばかりじゃない内容で良かった。
2020年7月18日 自宅にて読了
構成はシンプルで、「つなぎ遍路」の説明(毎月2泊3日のトンボ帰りを延々と繰り返す)のあとは八十八ヶ所ひとつずつの紹介、そして著者なりのルートガイドと、道中のエピソード。巻末には大雑把だが歩き遍路向き地図と、寺や宿泊施設の一覧も。地図は「女性ひとり歩き遍路」と言う視点からチョイスしたルートらしいので(人によっては)役に立ちそうだが、その他の資料は八十八ヶ所ガイドが何冊も出ているのでそちらに任せ、余計な紙数を割かないで良いのではないか。
やはり興味深いのはエピソードのところ。ところどころ現れてしまう歩き遍路としてのプライドは正直だ。ちなみに北海道の旅人「ホッカイダー」でも、ツアーバス<クルマ<自動二輪<原付<チャリ(自転車)<徒歩<リヤカー、みたいなヒエラルキーがある(笑)。あと著者はフォロー入れてるけど基本的にオヤジ遍路がお嫌いなようだ。まあ嫌われるような行動をするのだろう。バスツアー添乗のベテラン女先達も天敵らしい。もう何回も歩き遍路で巡っていて立派なことは間違いないのだけど、そんな人でもこんな感情を抱くものなのだな、人間は業が深い。綺麗ごとばかりじゃない内容で良かった。
2020年7月18日 自宅にて読了