生物多様性と言う言葉は認知されていると思うが、その中でも著名な書ではないかと思う。ずっと気にはなっていたが、ようやく読んだ。
生物にどのような多様性があるか、なぜ多様性が出てきたのか、と言った解説は判り易く興味深い。だがなぜ多様性が必要なのか、生物に多様性があることで人間はどのような利益を享受し、それゆえ人間以外の生物の多様性維持に注力しなければならないかと言うテーマについては歯切れが悪い。そして学者は政治に関与しないという「宣言」には失望させられる。
食物連鎖のバランスから特定の生物だけを駆逐することは宜しくないと言う理屈は判る。種が違えば微妙に影響範囲が異なるから、結局は全ての生物が生存できるよう努力してゆかなければならないと言うことなのだろうか。
2020年8月9日 苫小牧→大洗フェリー「さんふらわあ ふらの」船中にて読了
生物にどのような多様性があるか、なぜ多様性が出てきたのか、と言った解説は判り易く興味深い。だがなぜ多様性が必要なのか、生物に多様性があることで人間はどのような利益を享受し、それゆえ人間以外の生物の多様性維持に注力しなければならないかと言うテーマについては歯切れが悪い。そして学者は政治に関与しないという「宣言」には失望させられる。
食物連鎖のバランスから特定の生物だけを駆逐することは宜しくないと言う理屈は判る。種が違えば微妙に影響範囲が異なるから、結局は全ての生物が生存できるよう努力してゆかなければならないと言うことなのだろうか。
2020年8月9日 苫小牧→大洗フェリー「さんふらわあ ふらの」船中にて読了