2020年5月に公開予定だった作品が、新型コロナの影響で遅れに遅れ2021年夏の公開。それにしても遅すぎね?きっと「夏物語」なんで、シーズン到来を待ったのだろうね。
コミュ障の少年と、コンプレックスを抱えた少女の出会いから、それぞれが悩みを克服するまでのエピソードを描く。取り巻く連中を含めよい印象は持たないが、等身大と言うか現実に居そうなタイプなのかもしれない。二人を近づけるのは俳句であり、俳諧ならぬ徘徊気味のお年寄り。およそデイケアとか縁も関心も無さそうな連中が親切に介護やレクをする姿は、人を画外見で判断しちゃいけないと戒められているようでもあり、さすが絵空事と思ったり。
空の、特に雲の描き方が独特。しっかりとした線で、はっきりと色合いを分ける。鈴木英人の絵を思い出した。ポップな劇中曲は若々しさに溢れている。ところがヤマ場では対照的なフォークソング、おじさんホイホイ。
良く言えば瑞々しく、厳しく書けば底が浅くてご都合主義、どちらの側に立つかは観る人次第かな。
2021年7月26日 川崎・チネチッタにて
コミュ障の少年と、コンプレックスを抱えた少女の出会いから、それぞれが悩みを克服するまでのエピソードを描く。取り巻く連中を含めよい印象は持たないが、等身大と言うか現実に居そうなタイプなのかもしれない。二人を近づけるのは俳句であり、俳諧ならぬ徘徊気味のお年寄り。およそデイケアとか縁も関心も無さそうな連中が親切に介護やレクをする姿は、人を画外見で判断しちゃいけないと戒められているようでもあり、さすが絵空事と思ったり。
空の、特に雲の描き方が独特。しっかりとした線で、はっきりと色合いを分ける。鈴木英人の絵を思い出した。ポップな劇中曲は若々しさに溢れている。ところがヤマ場では対照的なフォークソング、おじさんホイホイ。
良く言えば瑞々しく、厳しく書けば底が浅くてご都合主義、どちらの側に立つかは観る人次第かな。
2021年7月26日 川崎・チネチッタにて