フードロス問題の第一人者である著者の、食糧自給率観点をメインとした書。フードロスが食材や料理の廃棄と、食糧の「出口」部分で発生する問題に対し、自給率は産地から日本市場に至る「入口」部分の問題なので、対照的な部分と言える。いずれにしろ食糧を扱っていると言うことで、著者の中では一貫性があるのだろう。
ただ、読んでフードロス問題ほど明瞭な分析、鋭い指摘があれていないように感じた。自給率に関しては、他にも様々な著作があり目新しく感じないせいだろうか。
入口にしろ出口にしろ、問題への対処は必要だと思う。食糧は戦略物資であり、倫理的問題である以前に国力を支える根幹の部分である認識が政府・国民とも十分ではないのではないか(それこそ平和ボケだ)。ま、だからと言って無尽蔵に補助金を出すようでも困るのだけれど。
2021年7月29日 自宅にて読了
ただ、読んでフードロス問題ほど明瞭な分析、鋭い指摘があれていないように感じた。自給率に関しては、他にも様々な著作があり目新しく感じないせいだろうか。
入口にしろ出口にしろ、問題への対処は必要だと思う。食糧は戦略物資であり、倫理的問題である以前に国力を支える根幹の部分である認識が政府・国民とも十分ではないのではないか(それこそ平和ボケだ)。ま、だからと言って無尽蔵に補助金を出すようでも困るのだけれど。
2021年7月29日 自宅にて読了