久しぶりに椎名誠の本を読んだ。人気が出たのは'80年代、「あやしい探検隊」企画とか、BE-PAL誌の連載とかで、思えば今につながるアウトドアブームを作った人だったかもしれない。
本書は'95公開の自身監督作品「白い馬」撮影ロケ時のエッセイで、'90年の作なのでもう30年前となる。豊富な写真 (撮影:高橋曻(のぼる・2007年死去))がいい。そして本文だが、「軽妙洒脱」で括ってしまうのとも違う、独特のシーナ文法・シーナ語に懐かしさを覚えた。とぼけた笑いを含ませながら、モンゴルの雄大な草原や空の描写に惹かれる。細やかな風俗観察眼は見過ごせない。けっこう、行った気になれる文章だ。
著者に少しばかり憧れていたあの頃、彼の自由奔放に見える一面しか見えていなかったなあ。さすがに80歳が見えてきた最近では活躍ぶりを聞かないが、著者は昨今のアウ トドアブームをどう見ているかな。
2021年8月7日 自宅にて読了
本書は'95公開の自身監督作品「白い馬」撮影ロケ時のエッセイで、'90年の作なのでもう30年前となる。豊富な写真 (撮影:高橋曻(のぼる・2007年死去))がいい。そして本文だが、「軽妙洒脱」で括ってしまうのとも違う、独特のシーナ文法・シーナ語に懐かしさを覚えた。とぼけた笑いを含ませながら、モンゴルの雄大な草原や空の描写に惹かれる。細やかな風俗観察眼は見過ごせない。けっこう、行った気になれる文章だ。
著者に少しばかり憧れていたあの頃、彼の自由奔放に見える一面しか見えていなかったなあ。さすがに80歳が見えてきた最近では活躍ぶりを聞かないが、著者は昨今のアウ トドアブームをどう見ているかな。
2021年8月7日 自宅にて読了