ノン(・)フィクションとは何か、ルポルタージュとの違いは何か、そしてアカデミック・ジャーナリズムとは。具体的な時期や著者名、作品例を挙げながら、日本におけるこのようなジャンルの歴史を整理した本。最も読むジャンルのことで、実に興味深かった。
やはり自分はこのジャンルが好きで読んでいるのだなあと思ったのが、紹介される著者の多く、その作品に触れていること。さすがに初期(昭和30年代)の新聞記者上がりの方々はそうでもないが、沢木耕太郎、開高健、佐野眞一そして角幡唯介。アカデミックと言う点では宮本常一を忘れてはならない。
書かれていることは真実でも、切り取り方は恣意的である。これは写真についても本田勝一が述べている通り。なので、真のノンフィクション作品など存在しない…と言っては身も蓋もないが、物事を捉える時に「本当にそうかな」と折々で立ち止まって考えることは重要だと思うし、そうする努力はしているつもりである。
2022年1月26日 自宅にて読了
やはり自分はこのジャンルが好きで読んでいるのだなあと思ったのが、紹介される著者の多く、その作品に触れていること。さすがに初期(昭和30年代)の新聞記者上がりの方々はそうでもないが、沢木耕太郎、開高健、佐野眞一そして角幡唯介。アカデミックと言う点では宮本常一を忘れてはならない。
書かれていることは真実でも、切り取り方は恣意的である。これは写真についても本田勝一が述べている通り。なので、真のノンフィクション作品など存在しない…と言っては身も蓋もないが、物事を捉える時に「本当にそうかな」と折々で立ち止まって考えることは重要だと思うし、そうする努力はしているつもりである。
2022年1月26日 自宅にて読了