日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【映画】地球外少年少女

2022-03-04 20:00:00 | 本・映画・展覧会
前編「地球外からの使者」:2022年2月1日 川崎・チネチッタにて
後編「はじまりの物語」:2022年2月14日 川崎・チネチッタにて

 地球から気軽に惑星への旅ができるようになった未来。宇宙ステーションを見学に訪れた少年少女たちは、月生まれの少年少女ほかと知り合う。だがトラブルが発生し、地球への帰還はおろか宇宙ステーションの存続すらも危機に。宇宙に蠢く陰謀と、それに立ち向かう少年少女たちの奮闘をショートムービーx6作(上下各3作)で描いた作品。

 着想が面白い。どこかの専門家サマが見れば(いや素人目にも)トンデモ話ではあるのだが、逆にそれくらい宇宙旅行が敷居の低いイベントになった未来と捉えれば良い。月生まれ特有のハンデを背負った少年の屈折とか、幾つかの伏線が絡み合ったストーリー展開で飽きは感じなかった。とは言え、やはり安直に過ぎるかなあ。

 宇宙空間の黒と、そこに煌めく星々や衛星の姿の描写が美しい。一度は行ってみたいものだ。各話んのエンディングに流れる曲と、そのアニメーションが気に入った。

 ラストシーンは地球、エストニアのリンナハルが登場。なぜそこ?と言う疑問はさておき、エストニアは訪れた印象のすこぶる良かった国。改めて行ってみたくなった。
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【本】アラン・ムーアヘッド著/木下秀夫訳 「恐るべき空白」(ハヤカワ文庫NF)

2022-03-04 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 探検家、冒険家たちを描いた作品のお勧めリストに載っていた本。タイトルか ら犯罪モノ?と思ったが、「空白」なのは時間ではなく地域だった。オーストラ リア北西部、ノーザンテリトリー州から西オーストラリア州にかかる辺り、 Gibson Desert Nature Reserveあたりになるだろうか。本書には19世紀末期の、 この辺境の開拓を目指し探検を行った人々の足跡が綴られている。

 探検隊や登山隊の成否はリーダーに依る部分が大きいと、改めて感じた。せっかく目標を極めても、帰途もしくは下山の途中に遭難してしまう。もちろん主に天候と言った「運」もあるだろうが。

 それにしても、本当に生死を賭して行う探検・冒険・登山に人々を駆り立てるものは。そのモチベーションが報奨金であっても、単なる名誉や、ひょっとしたら自己満足に過ぎなくても、成否は、生死は、等しく訪れるようだ。崇高であれば成功する、欲がらみでは失敗すると言うわけはなさそう。

 単に物語として読むより、ケーススタディとして、自分ならどうするか、その時どうすべきだったか、誌面からの限られた情報ながら考えながら読むのは疲れるが楽しい。それにしてもオーストラリア、この地域は行ってみたいけどまだなんだよね。いつかアデレードからダーウィンまでの列車「ザ・ガン」の旅をしてみたい。

 2022年2月14日 自宅にて読了
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