日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2022年3月4~5日 【旅行】観光列車で伊豆へ

2022-03-24 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 伊豆急行のリゾート列車「アルファ・リゾート21」を、JR九州「ななつ星」を始め各地の観光列車をデザインしている水戸岡鋭治氏が手掛けて改装し、再デビューさせた列車「The Royal Express」の乗車抽選に当たり、乗ることができた。正直、高い。それでも過去には抽選に外れた。今回は新型コロナ渦が収束せず出控える人が多かったのだろう、乗ってみれば随分ゆったり、8両編成に20人もいなかったかな?

 集合は横浜駅、中2階的な場所にあるラウンジに集合、ここで健康チェックシートを出したり荷物を預けたりと「チェックイン」、飲み物無料。既に内装は車両と統一されたデザインであり、個人的には見慣れた「水戸岡ワールド」。乗客である証の缶バッチを付け、係員に引率されホームに上がると、既に列車は据え付けられていた。上り線7番ホームから発車し、すぐに渡り線で下り線へ入るのがユニーク。

 発車して直ぐにサービスマネージャーが挨拶に来て、ついで車内演奏ディレクターは「ななつ星」を担当された大迫淳英さん(バイオリン)、何年ぶりかでお会いした。他にピアニスト2名、今日の乗客数だとクルーの方が多いんじゃないかと言うくらい手厚い。

 さすがにこのお値段だと料理も弁当でなく一皿一皿運んできて、一々素材から調理法の解説が付く。お題目はさておき、確かに美味しい。食材は伊豆を中心とした静岡産が多く、洋食なんだけど和のテイストを残している点が通り一遍のメニューとは異なる。東海道線は線路に空きがないため、他線の観光列車とは異なり特急速度でぶっ飛ばす。発車早々に始まった料理だが、デザートのコーヒーを飲み終えるか終えないかで伊豆高原まで来てしまった。速すぎて残念。

 伊豆高原で30分の大休止、ホーム周辺では桜が見事に咲いていた(写真)。観光協会より乗客へお土産あり、物販もあったがお客さん少なくて可哀想。ここで「吊るし雛」を展示していたイベントカーほか、1両ごとに内装の異なる車内を見て回る。クルーともお喋りできたが、伊豆急から出向中の方、伊豆急の車掌時代にどうやら私が乗った「ビール電車」に乗務していたらしく、話が一致して面白かった。

 普通電車だと遠い南伊豆も観光列車だとあっという間。えっもう?と言う感覚で伊豆急下田に着いてしまった。到着後も着席して、案内まで待たされるのが心憎い。クルーに見送られ、観光協会に人々に出迎えられ、改札を出た。高いなりに満足度は高かった。内装の異なる号車でまた旅してみたい。

 下田ではロープウェーで寝姿山に登った後、レンタカーを借りて西伊豆へ。一泊して伊豆の長八美術館、加山雄三ミュージアム、土肥金山を観光して三島駅でレンタカーを乗り捨てて新幹線で帰宅した。
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【本】清水 元著 「アジア海人の思想と行動-松浦党・からゆきさん・南進論者-」(NTT出版)

2022-03-24 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 過去に読んだ「からゆきさん」から辿って見つけた本。西日本、特に西九州の人々が海へ乗り出していった歴史に興味を持ち借りてみた。

 松浦党とは俗称で、松浦地方の諸豪族、武将たちによる戦闘集団。アメーバ組織的だったことが良くもあり悪くもあったと本書では解説している。年越しで行った唐津の先がこのエリアであり、未訪問の離島が幾つもある。島巡りをしながら往時を偲ぶと面白そうだ。

 からゆきさんについては過去の本とオーバーラップする点が多かったが、本書では一般的に悲惨な人身売買としてのみ捉えられがちな彼女たちは、一方では地元に富みを持ち帰る立派な出稼ぎ者であったことを強調している。今の時代、だからと言って肯定はできないのが難しい。

 南進論者については、南洋開発について読んだ本と重なる部分があったものの、そもそも南洋の定義とはなど、歴史的背景についてより知ることができた。

 面白かったのは別添(と言うには量が多い)の「東南アジヤについて」。アジ「ヤ」と呼ぶところが時代背景。そもそも日本人が「東南」と使うことがおかしいのに、それはなぜか?とこれまた欧米から見たアジア、列強の植民地政策などの解説。長広舌にも感じたが、勉強になったことは間違いない。

 2022年3月1日 自宅にて読了
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