感想の前に…長っ!著者等の名前ながっ!多過ぎなんよ…そして難読なタイトルは「ひょうそんきりゃく」と読む。「「漂巽紀畧」とは、南東に漂泊した記録のあらましと言うような意味であろう。」(ウェルカムジョン万の会HPより)
ジョン万次郎の名で知られる(中浜)万次郎が漂流後の生活から日本に戻り、幕府取り調べののち故郷の高地に帰郷した際、川田小龍が聞き書きした記録の現代語訳。さすがに原著を読むのはまどろっこしい。
聞き書きであるため、話の展開がまどろっこしく感じられる部分がある。それよりも残念なのは、内容が延々と事実の列挙であり、それはそれで興味深いのだが、その中で万次郎の価値観や考え方がどう変化していったかを知ることができないこと。万次郎口述で誰かが纏めた自伝などないのかな?幕府の監視下となった人生では無理だったか。
2024年8月20日 自宅にて読了