日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】井上嘉代子×林 幸恵 「Nature Colors~OM SYSTEMで撮る自然の世界~」

2024-09-20 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 5月に観たのと同じテーマ、撮る人が変われば構図や色合いも変わる。どう思うかは別として(本展の作品が良くないと言っているわけではない)、観るごとに自分はどう感じるかを、心の中で文章化する。漠然とした印象を言葉にすることによって、自分の持ったイメージが確固たるものとなり、どこに惹かれたか、なにが参考になったかを具現化できる。

 自然を題材にした写真展では、特にそのプロセスを重要視したい。今日のお二人では、井上さんの作品の方が自分の感性に近いと感じた。

 2024年9月5日 新宿・OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて

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【写真展】寺本 雅彦 「蓬莱の凪」

2024-09-20 13:00:00 | 本・映画・展覧会

 今日は夜までギッシリ、あちこち回るのだ。映画を観たら直ぐに新宿へ、例によって写真ギャラリー巡り。

 「蓬萊(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の一つ。道教の流れを汲む神仙思想のなかで説かれるものである。」(wikipediaより

 中国から見れば東だが、日本海側では来たもしくは西となるだろう。大事なのは方位でなく「海の彼方」と言う点にあると考えた作者による、主に日本海側海岸線のあちこちで撮った写真展。

 カラーあり、モノクロあり。パネルの体裁も一種類ではない。風景写真に区分されそうな作品は少なく、漂着物でいっぱいの浜、漂着物そのもの、海辺の寺社の祭礼、各種彫物、木乃伊と被写体も千差万別。ところどころにある作者のストーリー文がなければ、雑多な展覧会にしか見えないかもしれない。一通り作品を観た後に全体を見回すと、民俗学的な色付けがとても濃い写真展だと解る。

 在廊されていた作者と、撮影場所に始まり題材を選んだ理由、蓬莱と言う物語の受け止め方など、けっこう色々な話をさせて頂きとても充実したひとときだった。ところでこの会場、8月にリニューアルしたとのことだがどこが変わったのか判らなかった。

 2024年9月5日 新宿・OM SYSTEM GALLERYにて

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【映画】きみの色【LIVE ZOUND×RGBレーザー】

2024-09-20 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 公開そく行こうと思っていたが荒天のため出歩くのが億劫で、少し時間が経ってしまった。「映画 けいおん!」以降、「たまこラブストーリー」「映画 聲の形」「リズと青い鳥」と京アニ(京都アニメーション)で作品を発表してきた山田尚子監督、ファンは通称(監督の好きな氷菓から)「パピコ」と呼ぶ。

 青春物が得意なパピコらしく、主人公たちは高校生。もう進路を決める時期だが、既に敷かれたレールに乗らざるを得ない者も居れば、何も決まっていない者もいる。皆なにかしら悩みを抱えているが、一緒に音楽をすることで自分自身を見失わずに済むかのよう。それは単なるモラトリアムだろうと片付けてはいけないのだろう。エンディングは、纏まっているような物足りないような。

 柔らかな色合いのシーンや、全編を通じ頻繁に流れる柔らかなピアノの音色は「リズ鳥」を彷彿とさせる。最後の最後はまんま「けいおん!」だ。男女3人の物語だけど色恋沙汰に発展しないのもパピコらしいと言えるかな?一方、打ち込みのドラムやシンセの音がちょっと古めかしい気もする劇中曲(LIVE ZOUNDの音響特性とマッチしていることもあり、とても気に入った)や、必ずしも「良い子」でない登場人物像は、新しいように思えた。総じて、パピコらしい作品なのではないかな。ちなみに舞台は長崎市周辺。

 2024年9月5日 川崎・チネチッタにて

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