イレギュラーに告知が遅れたが結局はこの夏も発売された青春18きっぷ、手持ちの残り2回分をどう使おうか迷ったあげく、1泊2日で南東北を回ることにした。例によって観光要素はほぼなく、ひたすら乗るだけの行程。
【第1列車:上野→高崎(E231系x10、グリーン車)】
高崎線は8/4に乗ったばかりであるが、止むを得ない。
【第2列車:高崎→水上(211系x4、ロングシート)】
久々の上越国境越え。水上駅で乗り継ぐ場合、先頭車に乗車して跨線橋を駆け上り接続列車の席取りをするのが旅慣れた18キッパー。この列車も、先頭車にはいかにもと言う顔ぶれで何となく緊張感が漂っているように感じたのは気のせいか?上越線に入ると緑が増え、特に渋川を過ぎれば景色を堪能できる。
【第3列車:水上→長岡(E129系x2、セミクロスシート)】
水上での跨線橋レースは2番目にゴール、余裕で着席。と言うか席をえり好みしなければ、乗り継いだ乗客全員が着席できた。やはり平日は素晴らしい。緑濃い上越国境、そろそろ稲穂が実り始めた魚沼平野を抜ける途中で雨になった。
【第4列車:長岡→新潟(E129系x4、セミクロスシート)】
新潟界隈はすっかりE129系の天下になった。この列車は珍しい快速、少しでも停車駅が少なく所要時間が短いのは嬉しい。
【第5列車:新潟→坂町(E129系x4、セミクロスシート)】
新潟での待ち時間に立ち食いソバでもと思ったが、駅弁を買い座席を確保。幸い今日は希望通りのポジションに座れている。ボックス席なので駅弁をつつくのに抵抗はない。ウトウトしかけるが寝過ごしたら大変なので必死に目を開けていた。
【第6列車:坂町→今泉(代行バス)】
災害不通となったままの米坂線、代行バスに乗車。もともと旅客数が少ないため、JR東日本はこの機会に廃止にしたいと思っているようで、復旧工事に手は付いていない。2年も列車の走らない線路は多くの区間で線路が草に隠れて見えなくなっていた。陸羽西線もだが、並行して冬季除雪の国道が走っており、見通しは厳しいと思わざるを得ない。代行バスには10数名が乗車、うち5名が途中で下車したが、途中からの乗車はゼロ。大型バスどころかワゴン車でも運べそうな程度の乗客数では、復旧を主張する声も大きく上げられるとは思えなかった。
【番外:今泉→荒砥→赤湯(山形鉄道YR-880形)】
今泉から米沢に抜けるつもりだったが心変わり、ひょっとして第3セクター化以降は乗ってないかもしれない山形鉄道「フラワー長井線」に乗ってゆくことにした。行きはオリジナル塗装の「ラーメン大好き小泉さん」ワンポイントラッピング車、帰りはフラワーラッピング車。途中の最上川橋梁はかつての東海道線木曽川橋梁を移築・短縮化したものだそうで、見事なトラスだった。終点の荒砥では硬券乗車券を売っており、使用後は記念に貰え嬉しかった。
【第7列車:赤湯→米沢(719系x4、セミクロスシート)】
赤湯からは新幹線乗り入れ用に標準軌化された福島~新庄間専用車(5000番台)で、狭軌仕様編成は全車退役のためここだけの形式となっている。緑濃い区間らしく、車両の虫汚れが酷かった。
【第8列車:米沢→福島(719系x4、セミクロスシート)】
普通列車より新幹線の方が本数の多い区間。普通列車に乗車しての見どころは板谷峠付近、急こう配をガンガン下ってゆく。途中せっかく止まるのだから峠駅で名物の「力餅」を買おうかな、でも買っても食べきれないしなと逡巡していたら幸い2,3名が購入しており、ならば自分はいいやと諦められた。姨捨ほどではないが、峠を抜け福島の町並みが見えてくるのは良い眺めだった。
夕食に福島市の名物料理はと調べたら、意外にも円盤餃子と。駅から宿に向かう途中に有名店「山女」があり、幸い行列もなかったので入店。小ぶりな餃子で円盤1つで20個、野菜7肉3の割合でヘルシーなのだとか。大瓶ビールと、ししゃももつまんで満腹した。ホテルは古い建物だが、大浴場あり満足。
[ホテル板倉 泊]
上野 0513
高崎 0655/0711
水上 0818/0828
長岡 1018/1029
新潟 1129/1144
坂町 1244/1255 代行バス
今泉 1441/1458 山形鉄道ロング
荒砥 1529/1551 山形鉄道ロング
赤湯 1646/1701
米沢 1717/1744
福島 1830