日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】 エノ・シュミット,山森 亮,堅田香緒里,山口 純著 「お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?」 (光文社新書)

2024-12-09 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 本書はタイトルに惹かれて借りたのだけど、思っていたのと少し内容が違っていた。ま、それはそれで興味深い内容だったので、閉じずにそのまま読み続けた。そして、消化不良感が残った。

 話の軸となっているのはベーシック・インカム、wikipediaには「ベーシックインカム(英: Basic Income, BI, Universal Basic Income, UBI)は、最低限所得保障の一種で、政府が全国民に対して、決められた額を定期的に預金口座に支給するという政策。」とある。生活保護と違うのは、全国民に対してというと点。夢物語に聞こえるが、小規模ながら海外で試験的に実施された例はある。

 本書の内容はタイトルの通りで、 「お金のために働く必要がなくなったら」を「ベーシック・インカムが導入されたら」と読み替えたら意味が通る。が、それだと取っ付きにくいので平たく書いたのだろう。そして、この時点で既に自分には理解困難なのだった。所得は労働の対価ではない。所得は国から得られる。そして労働の対価はない。「ならば働く人間など居なくなるのではないか」と言う疑問への回答が延々と本書には綴られている。さて、どうだろうか。

 所得を得るために(やりたくない)仕事をしなくて良いのだから、人はそれぞれがやりたいと思う仕事に就くようになるというのが、本書の主張に見える。生活のために働かなくて良いのだからと。それはそうかもしれない。だがそうであるならば、働かない人がいてもおかしくないだろう。人は皆、何かをせずには(働かずには)いられないと本書の執筆陣は思い込んでいるように感じられたが間違いだろうか。カネのためじゃない、世のため人のために働くというのは、現在の社会でもボランティアなどそうだろう。

 一方、エッセンシャルワークであっても人がやりたくない仕事はどうなるのだろう。担い手がいなくなる業種が必ず出てくると思うが、それに対する回答は本書になかった。また、全国民一律給付と言うのは仮定の話であって、ライフステージに合わせ給付金額を変えることは必要だと思うが、そこは枝葉末節の部分なのか言及されていなかった。まずは簡素化したモデルで説明と言う事か。

 本書は、ベーシック・インカムを導入すれば人々の暮らし方、生き方を変えられると言う筋立てで企図したのかもしれない。だがベーシック・インカムの概念や実現の具体案が引っ掛かり、とてもその先の社会変革まで考える気にはなれなかった。

 2024年11月29日 時価より戻る電車にて読了

 

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2024年11月29日 【食べ物】大磯・海そば

2024-12-09 13:00:00 | 食べ物・飲み物

 「駅からハイキング」を歩き終え、地元のラーメン屋に行ってみた。店名のそばは(海の)傍と蕎麦とを掛けているのだろうか。

 シンプルなメニューから基本と思われる「潮そば」をオーダー。塩でなく潮としている点に拘りを感じる。運ばれてきた丼は半分近くがチャーシューで覆われている。微塵切り玉葱と、細いのはメンマ?そして麺は極細と言って良い、全粒粉みたいな色合い。

 スープを啜ると塩っぽさはなく、貝の出汁が印象に残る。実に優しくスッとした味わい。チャーシューを押しのけ麺を発掘して食べる。柔らか目。レンゲでトッピングを掬う。テーブルにはコショーのみ置かれているが、必要は感じなかった。圧巻のチャーシューは大きいだけでなく厚みもあり、ほのかにピンク色が残る絶妙の火入れ加減で柔らかく滋味。

 見事な一杯でした。

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2024年11月29日 【ハイク】駅からハイキング#0224006 「湘南発祥の地が奏でる山と海。~偉人も愛した大磯町探索~」

2024-12-09 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 今月の実家通い、いつもは行きのところ帰りに途中下車して駅ハイ神奈川を歩く。今日は大磯だ。昨年10月にも歩いたエリアであり、JR東日本はネタ切れなのだろうか。まあいい。


 駅から湘南平に向かうが、登るコースは前回の下山コース。ところがアプローチのも削道を2度も間違え、トータル1km以上歩いてようやく復帰が情けない。登り始めてみると過去の記憶以上に下半身への負荷がきついのは筋力が落ちたせいか、体重がさらに増えたせいか。今日も快晴、眺めは最高。伊豆半島から富士山そして丹沢、ぐるりと回って房総半島先端部までしっかり見えた(写真上)。

 同じ道を引き返したところで、目星をつけていたラーメン屋が近いためコースを変更。昼食して先にOISO CONNECTへ。漁港越しに山の方を見ると、さっき訪れた湘南平の鉄塔が見えた(下左)。港に揚がった魚や地元産の青果など売っていたが、買って帰れないのは残念。

 R1を西進すると鴫立庵(しぎたつあん)、西行法師ゆかりの場所で、広くない敷地内には法師像の安置されたお堂のほか句碑がいっぱい。詳しければ、一句一句読むのに時間がかかることだろう。庵の入口には「湘南発祥の地」に碑がある(写真右)。

 さらに西進して明治記念大磯邸園、現在は旧陸奥宗光邸と旧大隈重信邸が修復完了し公開されている。いずれも内部を見学でき、詳細な解説がされており見応えあり。庭園も広い。そして「駅ハイ」のコースはここまでで駅に戻るが、松並木のR1(写真中)から少し逸れると島崎藤村が人生最後の2年ほどを住んだ家が保存されていると知り寄ってみた。

 今回のコースは湘南平までの道が倒木により回遊できずピストンでつまらなかたが、海沿いの施設群がどこも初訪問でしかも見応えあり、トータル5時間ほどを要した。距離の割に疲労度が高かったのは残念であり反省点でもある。

 本日の歩行距離:約6.0km
 駅ハイ通算距離:約119.5km

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