旅先で使える外国語、となると、まず英語なのは疑いのないところ?とは言え最近は韓流やK-POPブームで、LCC使って毎月渡韓する人もいるようだから一概には言えない。同様に、映画を観に毎月香港へ行く人はいるだろうか?
自分の好きな訪問先で、できれば使えるようになりたいと思っていたのが広東語。いわゆる中国語(北京語)ではなく、あくまで広東語。あのリズミカルな響きは、行った方なら容易に思い出せるはず。ところが、広東語について書かれた本は多くない。日本人に話者もどれほどいるのやら。そう思っていたらこの本を見つけ、借りてみた。
カルチャー的な関心から読んだ本書は、アカデミックな内容でたじろいだ。広東語の起源、使用地域だけでなく、さらに標準中国語を含む、方言まで含めた言語系統と、中国および世界における利用地域図など。発音に関する解説もある。文法にも触れられている。
本書を読もうが読むまいが、仮に広東語を習うにしても習得速度に差がつくとは思えない。それでも、関心のある言語のバックグラウンドを知ることは、無意味ではなかったと思うのだった。ああ、今から広東語を学んでもなぁ。とりあえず来年も、香港へは行く予定をしている。
2024年12月2日 自宅にて読了