アコスティック・ギター(アコギ)の1人インスト、いわゆるソロギターを聴くようになって何年か経つけれど、プレーヤーについては詳しくない。特に海外となるとさっぱり。そんな自分が初めてリチャード・スミスを聞いたのは2013年、ちょうど5年前。ナッシュビルで行われた「
CAASコンベンション」のステージだった。フラットピック使いとして尊敬する「にっしー」西山隆行さんの応援に行ったのだが、その西山さんが奔走して昨年に続き今年も来日ツアー。昨年行けなかった恨みを今年こそ。前書きが長くなってしまった。
オープニング・アクトとしてにっしーが3曲、すぐさまリチャードがステージに上がる。昨夕に到着後、渋谷へ移動して焼肉と寿司を平らげたという巨漢だが時差ボケは大丈夫か?短いスピーチから何気なく始まる演奏、ガットギターから繰り出される音は素晴らしく、本人も言っていたが「にっしー、まだまだだな」と言わざるを得ない。現地で偶然会ったギタ友さんは「音圧ヤバい、形容しようがない」と呻いている。
休憩を挟まず一気にプレイ、会場のお客さんはリチャードのトークを理解できる人が多く、瞬時に合いの手が入ったりしてリチャードもリラックスしている模様。いやしかしホント、ガットらしい柔らかいトーンもあれば鉄弦かと疑うような張り詰めた音もあり、それがきちんと粒よりでレベル揃って紡がれるのには驚嘆しかない。最後はにっしーとデュオで、にっしーの緊張振りが微笑ましい。お馴染み"Jerry's Breakdown"でリチャードのソロ、もう唖然。
いや~、凄かった。行って良かった。来年も来てくれるかな?期待しよう。写真は終演後のリチャード&にっしー。
2018年12月4日 GRAPES KITASANDOにて