「ダ・ヴィンチ」で紹介されていたので読みたくなった。
あちこち探したけど、品切れ状態。
ネット上でも在庫切れを起こしていて、出版社取り寄せ、となっている。
ダメもとで、とりあえず「取り寄せ」をしてみたところ、何とか入手できた。(嬉しい)
内容はとても良かった。
苦労して取り寄せた甲斐がある、ってもんだ。
テーマは沖縄での戦争。
この著者、とても叙情的な絵を描かれる。
非常にリリカル・・・その絵で非情な戦争という現実を描いていく。
その衝撃は大きい。よけいインパクトがある。
もう読みながら涙、涙、である。
「夕凪の街桜の国」(こうの史代)に匹敵する作品、と感じた。
ただ、こうの史代さんほど、ストーリー構築の技巧を凝らしていない・・・けど、その分「叙情」という武器で対抗している。どちらも素晴らしい。
PS
こうの史代さんには、これ以外にも「この世界の片隅に」(全3巻)がある。
今日マチ子さんが、さらにこのレベルの作品を描かれるかどうか・・・期待している。
PS2
誤解を避けるために書いておくが、こうの史代さんの絵もかなり叙情的で雰囲気がある。逆に、今日マチ子さんの作品も、前面に出てないけど、ネーム構築の技巧が感じられる。両者とも、相当な潜在能力の持ち主と思われる。
【参考リンク】
- センネン画報(作者ブログ)
- 作者公式TWITTERアカウント
- みかこさん(講談社『モーニング』公式サイト)
- みかこさん作品情報(講談社『モーニング』公式サイト)
- ミドリさん(三井住友銀行)
【ネット上の紹介】
シマいちばんの女学校に通う主人公・サンらは、クラスメイトとともに学徒隊として戦地に赴く。戦況の悪化とともに、ひとり、またひとりと仲間を喪っていく中、世界の凄惨さと自己の少女性との狭間でサンは……。戦後65年。新世代の叙情作家が挑み描いた衝撃の長編傑作。