「まだある旅客機・空港の謎と不思議」谷川一巳
プロペラ機のメリット
P30
低騒音であること、短い滑走路で離着陸できること、そして短距離の場合はジェット機に比べて所要時間で遜色はなく、燃費がいいことなどが挙げられる。
P31-32
ジェット機の巡航速度が時速800~900キロに対し、プロペラ便では時速600~700キロ。しかしジェット便での飛行高度がおよそ2万フィート以上なのに対し、プロペラ便は8,000~1万6,000フィートと低い高度を運航するので、距離が短い場合は所要時間差がほとんどない。
P48
現在のプロペラ機は「ターボプロップ」といい、ジェットエンジンでプロペラを回しているが、レシプロ機は自動車などと同じピストンエンジンでプロペラを回しており、いわば主翼にエンジンで回る扇風機が取り付けられているような構造であった。
P169
現在アメリカにはデルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空という「ビッグ3」があるが、戦国時代に入る以前は「ビッグ4」といわれ、アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空、イースタン航空という顔ぶれであった。(日本で有名なパンナムは経営破綻した)
P204
空港経営は着陸収入が大半を占めるが、着陸料は機体の重さで決まるので、当然大型機が就航したほうが空港収入は大きくなる。
P208
ハブ空港は大都市にある必要はなく、広大な土地の確保しやすい場所が選ばれた。具体的にはアメリカン航空のダラス、ユナイテッド航空のシカゴ(後にデンバーも)、デルタ航空のアトランタ、コンチネンタル航空のヒューストンなどである。
大手系列のLCC
P263
大韓航空に対してジンエアー、アシアナ航空に対してエアプサン、タイ航空に対してノックエアー、シンガポール航空に対してタイガーエアウェイズ、カンタス航空に対してジェットスター、これらはすべて大手系列のLCCである。エアプサンはアシアナ航空と釜山市の共同設立のための名称だ。
【関連図書】
「旅客機・航空会社の謎と不思議」谷川一巳
【ネット上の紹介】
最新機「ボーイングB787」と「エアバスA380」は何がどうすごいのか。着陸時に「フラップ」「エルロン」「スポイラー」はどんな働きをしている?日本の空港はまるでテーマパーク!?国によって空港はこんなにも設備が違う。機内で、空港で、そう言われてみればなぜ?となる疑問、解決します。
第1章 旅客機の謎
第2章 旅客機発達の謎
第3章 機体の謎
第4章 旅客機運航の謎
第5章 航空会社の謎
第6章 空港の謎
第7章 航空運賃の謎