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「すごいトシヨリBOOK 」池内紀

2018年07月24日 20時35分30秒 | 読書(介護/終活)


「すごいトシヨリBOOK 」池内紀

ドイツ文学者・池内さんは70歳になった時、手帳をつけ出す。
そのタイトルが、本書である。
その都度気がついた事を書き込んでいった。

P17
自分では「心は若い」と思っているけれど、心という見えないものを当てにしてるだけ。鏡に映る自分の顔が本当の年齢で、心も当然、シワだらけです。

P39
かつて、堀口大學は宮中に招かれて歌を詠みました。
〈深海魚光に遠く住むものはつひにまなこも失ふとあり〉

延命治療を希望しないなら
P99
もっと確実な方法もあって、日本尊厳死協会という協会に入会する。

P113
「退職後の夫婦旅行」を楽しみにしているお父さんは多いようです。でも、お母さんは本当は友達と旅行がしたい。

公共の宿の食堂で、夫婦の団体旅行に遭遇した話
P114
どの夫婦も、ただ、黙々と食べている。
ひと組だけ華やかなのがいて、「あれは、ワケありだよ」って僕はピンときた。他人だからあんなに華やかでいるわけで、あとはみんな夫婦。「ワケありがこんなとこに来てるよなあ」と思いましたね。「わあ、エビが動いている」なんて話していて、夫婦の客にとっては、エビが動いたって話題にもならない。

服飾デザイナー川本恵子さんの言葉
P123
「本当のおしゃれというのは、郵便局へ行くにも着替えをする人」

P188
生殖能力が終わっても何十年も生きるというのは、人とゴンドウクジラ、その二種類だけみたいですね。

【参考リンク】
日本尊厳死協会: トップページ

【ネット上の紹介】
人生の楽しみは70歳からの「下り坂」にあり。ドイツ文学者の楽しく老いる極意。リタイア後を豊かに生きるヒント。
第1章 老いに向き合う
第2章 老いの特性
第3章 老化早見表
第4章 老いとお金
第5章 老いと病
第6章 自立のすすめ
第7章 老いの楽しみ
第8章 日常を再生する
第9章 老いの旅
第10章 老いと病と死

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