【ぼちぼちクライミング&読書】

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「こども六法」山崎聡一郎

2020年04月05日 19時04分54秒 | 読書(現代事情)
「こども六法」山崎聡一郎

著者はいじめ経験者。
こどもにも分かるように、法律を解説したのが本書。
「いじめは犯罪ですよ」、と。
「具体的ないじめに対して、この法律が適用されますよ」、と。
2019年、第54回書店新風賞受賞。

P6
「六法」は通常、日本国憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法の6つ法律を指します。(中略)『こども六法』では、子どもとあまり関係のない商法の代わりに少年法、いじめ防止対策推進法を掲載しています。

P107
民法がほかの法律と違うのは、本人同士が納得して約束した内容であれば、民法に書いてあるのと違っていてもOKな場合もあるということです。(これって、本人同士が納得してたら「愛人契約もあり」、ってこと?・・・子どもには関係ないけど)

P187
19条3項 インターネットを使っていじめが行われた場合、いじめを受けた子どもまたは保護者は、いじめに関係する情報の削除を求め、また、誰がその情報を発信したのかを調べようとするときは、必要であれば最寄りの法務局や地方法務局という機関に協力を求めることができます。(昔と違って、今は『ネット上のいじめ』があるから大変だ。LINEグループで仲間になったり外されたり、すぐにレスしないと陰口を言われるし・・・これはママ友にも言える・・・ホント、しんどくて大変な世の中だ)

【ネット上の紹介】
いじめや虐待は犯罪です。 人を殴ったり蹴ったり、お金や持ち物を奪ったり、SNSにひどい悪口を書き込んだりすれば、大人であれば警察に捕まって罰を受けます。 それは法律という社会のルールによって決められていることです。 けれど、子どもは法律を知りません。 誰か大人が気づいて助けてくれるまで、たった一人で犯罪被害に苦しんでいます。 もし法律という強い味方がいることを知っていたら、もっと多くの子どもが勇気を出して助けを求めることができ、救われるかもしれません。 そのためには、子ども、友だち、保護者、先生、誰でも読めて、法律とはどんなものかを知ることができる本が必要、そう考えて作ったのが本書です。 小学生でも読めるように漢字にはすべてルビをふり、法律のむずかしい用語もできるだけわかりやすくして、イラスト付きで解説しています。 大人でも知らないことがたくさんある法律の世界、ぜひ子どもと一緒に読んで、社会のルールについて話し合ってみてください。
第1章 刑法
第2章 刑事訴訟法
第3章 少年法
第4章 民法
第5章 民事訴訟法
第6章 日本国憲法
第7章 いじめ防止対策推進法

入園式

2020年04月03日 18時09分24秒 | 身辺雑記
近所に保育園がある。
今日は朝から、正装した父母の方々が集まっていた。
「入園式かな?」、と思っていたら案の定そうだった。
夕方、保育園の関係者の方が、1年間の行事予定を書いた用紙をもって、挨拶に来られた。今は、「園児の声がうるさい」、と苦情が来る時代。園児引き取りの時間帯は、道路も混雑するし。経営者の方も近隣に気を配っているのでしょう。(入園するのも、経営するのも、大変だね)
これは、挨拶で頂いた和菓子。
ちなみに、新入園児は30名、とのこと。

「幸福な監視国家・中国」梶谷懐/高口康太

2020年04月02日 19時31分05秒 | 読書(台湾/中国)
「幸福な監視国家・中国」梶谷懐/高口康太

テクノロジーを積極的に取り入れる中国。
中国はどこに向かおうとしているのか?
中国を考えることで、日本の未来が見えてくる。

P32
羅針盤、火薬、紙、印刷技術。これらは世界史の授業で習う古代中国の四大発明です。(中略)そして最近になって「新・四大発明」が登場しました。高速鉄道、EC(電子商取引)、モバイル決済、シェアサイクルです。

P72
日本語、中国語ともに信用という言葉には大きく3つの意味があります。「特定の誰か、何かを信用すること」、すなわち1対1の関係での信用。「世間から認められている」という意味での信用。そして信用給付など、融資や金融で使われる信用の3種類です。社会信用システムはこの3つの意味をすべて別個のプログラムで対応しています。

P114
かつての中国の言論統制と言えば、検閲、削除、逮捕などの強権一辺倒でした。しかし、現在の言論統制は不可視化されて多くの人々がその存在に気づかないようになり、また一般市民が自発的に反政府的な発言を控える、そうした形のものへと進化しつつあるのです。

【ネット上の紹介】
習近平体制下で、政府・大企業が全人民の個人情報・行動記録を手中に収め、AI・アルゴリズムによって統治する「究極の独裁国家」への道をひた走っているかに見える中国。新疆ウイグル問題から香港デモまで、果たしていま、何が起きているのか!?気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!
第1章 中国はユートピアか、ディストピアか
第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか
第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」
第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか
第5章 現代中国における「公」と「私」
第6章 幸福な監視国家のゆくえ
第7章 道具的合理性が暴走するとき