一命
2011年/日本
いい大人のたしなみについて
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
自業自縛の末に千々岩求女が自身の竹光で切腹している最中に、なかなか介錯をしようとしない沢潟彦九郎の剣を奪って斎藤勧解由自らが介錯してしまう理由は、勧解由自身が何らかの理由で足が不自由で、戦国時代であるならば閑職に追いやられているような立場であり、本物の剣ではなく竹光で切腹する‘不自由’な求女を自分自身と重ねて見てしまい、いつまでも正視出来なかったからであろう。
津雲半四郎が敢えて竹光を使う理由も、時代が変わったことをアピールするためではあろうが、さすがに沢潟彦九郎、松崎隼人正、川辺右馬助が三人揃っていとも簡単に半四郎に髷を切られてしまったり、名門井伊家の武士たちが半四郎一人討ち取るのに手間取るシーンには違和感を抱いてしまう。それ程強いのであるならば、傘作りなどせずに師範になれるはずの半四郎が三両というお金に困るはずはないし、剣を捨てたために敢えて困窮を極めているのであるならば、武士と剣を交える立場にいないからである。若い千々岩求女の行動には同情の余地があるが、いい大人であるはずの津雲半四郎(またの名を市川海老蔵)はその甘さが滲み出てしまって同情出来ない。
春日野親方、弟子3人を暴行か 曲がったクラブ見つかる(朝日新聞) - goo ニュース
春日野親方を厳重注意=弟子暴行で相撲協会(時事通信) - goo ニュース
今の相撲部屋では外出時の服装の乱れや門限破りは日常茶飯事で、どうしても直らない
結果が曲がるほどのゴルフクラブによる制裁だと思うが、これは春日野親方の指導力の
無さというよりも、これまでの“積年の恨み”も当然あるだろう。春日野親方も若い頃は
“教育の一環”として散々殴られてきたわけであり、自分自身が親方になった暁には
この“借り”を若い者たちに返してやろうという思いで、今日まで頑張ってきたわけだから、
いまさら時代が変わったという事で楽しみにしていた“教育の一環”を止められるだろうか
春日野親方の顔が亀田三兄弟の父親とそっくりなのは同じ気質を共有しているからだろう。