MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 90点

2011-10-17 22:05:09 | goo映画レビュー

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

2011年/アメリカ

ネタバレ

知性の代わりに頼るもの

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 製薬会社で働く研究者のウィル・ロッドマンがアルツハイマー型認知症治療薬として開発した新薬をブライト・アイズと呼ばれている雌のサルに投与した結果、暴れだしたことから射殺され、ウィルの新薬開発が彼の上司のスティーヴン・ジェイコブスによって中止された冒頭のシーンから、私は既にこの作品を「猿の惑星」として観ていなかった。ブライト・アイズがもう少し頭が良ければ冷静な判断で生まれたばかりのシーザーを守ることが出来たであろうし、スティーヴンがもう少し頭が良ければブライト・アイズが騒ぎ出した原因を冷静に究明出来たはずであり、これは明らかに人間かサルかという以前の‘知性’の問題だからである。ウィルの父親で認知症で苦しんでいたチャールズ・ロッドマンは、ウィルが開発した新薬で劇的に改善するのであるが、やはり老いには勝てないように、結局、人間はいずれ知性を失ってしまう生き物であるのだが、‘少ない’知性が頼るものが‘数’の多さだったところが人間も猿も変わらず、強烈な皮肉として効いている。
 本作において「人間が描けていない」と書いていたのは映画評論家のおすぎ氏であるが、人間が描けていないのではなくて、むしろ悪意を込めて人間をバカみたいに描いているのだと思う。ドッジ・ランドンが檻に入れられたシーザーに向かってホースで水をかけるシーンは、『猿の惑星』(フランクリン・J・シャフナー監督 1968年)でサルが檻に入れた人間にホースで水をかけていたことの‘復讐’だと思うが、物語の時系列から言うと逆になる。


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ダウンロードした曲の音質

2011-10-17 11:50:05 | 邦楽

誰でも無料、不正に入手…DLサイトに利益奪われ、業界危機感(産経新聞) - goo ニュース

 最近の若い人たちの音楽の聴き方というものは分からないが、ダウンロードした曲の

音質のレベルの低さが私はどうしても好きになれないために、いまだにTUTAYAなどに

行っては気に入った曲の入ったCDを借りてくる習慣が抜けない。最近では図書館でも

無料でCDを借りてこられるのであるが、あれはどうやら違法行為ではないらしく、貧富

の格差に関係なく知る権利を保障するための対応のようである。新譜の音楽動画の

無料ダウンロードは以ての外であるが、昔の音楽番組などは寧ろ積極的にアップしても

いいのではないだろうか 素晴らしいパフォーマンスが埋もれたままなのはもったいない。


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