原題:『Going in Style』
監督:ザック・ブラフ
脚本:セオドア・メルフィ
撮影:ロドニー・チャーターズ
出演:モーガン・フリーマン/マイケル・ケイン/アラン・アーキン/アン・マーグレット
2017年/アメリカ
「スタイル」が良すぎる作品について
原題の「Going in Style」とは「上品にやろう」という意味になるだろうか。実際に、銀行で強盗団に遭遇したジョー・ハーディングは一緒に年金支給を止められた元同僚のウィリー・デイビスとアルバート・ガードナーと共に同じように綿密な計画を立てて血を流さない銀行強盗を目論む。
しかし邦題のタイトルに正確性が欠けるという意味は決して原題と意味が全く違うということではなく、本作を観ればわかるように、「爺さんたち」だけではなく、子供たちやラストで警察の手を噛んだペットの犬も含めた社会的「弱者」たちが手を組んで警察や銀行員などの社会的「強者」たちに反旗を翻しているからである。
2016年5月18日に起こった銀行強盗から6月15日に3人が起こした銀行強盗、ラストの「式」のギャグまで本当に脚本は良くできているのだが、「出来過ぎ」ていてそつが無いが故に物足りないというのは言い過ぎだろうか。