MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ヤン・ファン・ケッセル1世と葛飾北斎

2018-01-28 09:52:31 | 美術

 国立西洋美術館で催されている「北斎とジャポニズム」では北斎が描いた『北斎漫画』を

ヒントに、例えばエミール・ガレ(Émile Gallé)などが参考にして自身のガラス工芸に

取り入れているのだが、西洋に北斎のような画家がいなかったわけではない。


(『蝶、カブトムシ、コウモリの習作(Butterflies, Beetles and Bat)』)


(『蝶、コウモリ、カマキリの習作(Butterflies, Beetles and Mantis)』)

 例えば、東京都美術館で催されている「ブリューゲル展 画家一家 150年の系譜」で

展示されているヤン・ファン・ケッセル1世(Jan van Kessel the Elder)が1659年に

描いた上の作品は、1830年代前半にヨーロッパに渡った北斎漫画よりも150年以上も

早くに制作されたものであるのだが、影響力がなかったとするならば北斎漫画が紙に描かれ、

流通しやすかったものであるのに対して、本作は何故か大理石に描かれているからであろう。

 しかしそれよりも気になるのは作品のタイトルで邦題と原題の英語が微妙に違っているのは

何故なのか?


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