MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『未成年だけどコドモじゃない』

2018-01-05 02:18:40 | goo映画レビュー

原題:『未成年だけどコドモじゃない』
監督:英勉
脚本:保木本佳子
撮影:山田康介
出演:中島健人/平祐奈/知念侑李/山本舞香/髙嶋政宏/シルビア・グラブ/村上新悟
2017年/日本

気づかれないようにする本来の布教活動について

 『リベンジgirl』(三木康一郎監督 2017年)では被選挙権の年齢に瑕疵があったが、さすがに本作において結婚できる年齢に間違いはないようで、主人公の折山香琳は平成13年4月生まれだった。
 それはともかく、香琳の結婚相手で高校3年生の鶴木尚は父親の借金の肩代わりをしてもらう代わりに香琳と結婚して一人娘の折山家の跡継ぎになることになるのだが、金持ちのお嬢様の空想家で城の王子と姫の絵本の物語にどっぷりと浸っている香琳と貧困に喘いでいた現実主義者の尚の関係は香琳の片想いで進行していく。
 2人の関係は内密だったのだが、そこに幼なじみでセレブの海老名五十鈴が調査させて2人が結婚している事実を突き止めて、バラされたくないならば離婚するようにと迫られ、尚は離婚届けを書くのであるが、結局は、尚の香琳に対する強い想いを確かめた海老名は結婚を認めて2人はハッピーエンドを迎えるのである。
 どうということはない話であるのだが、気になるのは教会で結婚式を挙げる際の、誓いの言葉が香琳が持っている絵本を通じて何度も唱えられることで、例えば、幸福の科学が『君のまなざし』(赤羽博監督 2017年)などの映画製作で布教活動をしているように、本作がキリスト教の布教活動のために制作されたように見えるのは意図されたものなのだろうか?


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