MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『真・鮫島事件』

2021-01-28 00:59:46 | goo映画レビュー

原題:『真・鮫島事件』
監督:永江二朗
脚本:永江二朗
撮影:今井哲郎
出演:武田玲奈/小西桜子/濱正悟/林カラス/鶴見萌/しゅはまはるみ/佐野岳
2020年/日本

国柄の、あるいはテレビドラマと映画の殺人事件の特徴について

 『ズーム 見えない参加者』(ロブ・サベッジ監督 2020年)のような作品は日本でも制作されている。比較してみるならば、『ズーム』においては悪霊の正体が暴かれることはないのだが、本作では悪霊の正体を徹底的に突き詰めていくところが文化の違い(?)として興味深かった。
 既にテレビドラマとしては7月26日に放送された『リモートで殺される』(中田秀夫監督)という作品があるが、おそらく本作は映画として初めてコロナ禍が反映された作品だと思う。何故かリモートで出会う登場人物たちが高校時代の同級生という設定も同じなのだが、『リモートで殺される』が恨みによる殺人であるのに対して、本作があくまでも悪霊による犯行であるというのはテレビドラマと映画のそれぞれの特質であるというのは言い過ぎなのだろうか。
 インターネットにスマートフォンが加わり「視点」が複数になったことで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス共同監督 1999年)が完全に過去のものになったと思う。


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