MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

2023-08-02 00:59:16 | goo映画レビュー

原題:『Indiana Jones and the Dial of Destiny』
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド/ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース
撮影:フェドン・パパマイケル
出演:ハリソン・フォード/フィービー・ウォ―ラー=ブリッジ/マッツ・ミケルセン/トビー・ジョーンズ/アントニオ・バンデラス
2023年/アメリカ

字幕の限界か翻訳者の限界か

 ストーリーとしては「アンティキティラ島の機械」という実在の遺物を基にした「アンティキティラのダイヤル」でタイムトラベルものにしたことで、世界で最も有名な考古学者であるインディ・ジョーンズが5作目にして「本当に」過去までさかのぼっていったという展開が上手いと思う。
 誰も書かないと思うので、本作で戸田奈津子が担っている日本語字幕に関して記しておきたい。舞台背景は1969年ですったもんだの末に、インディたちはナチスの元物理学者であるユルゲン・フォラー(シュミット博士)たちに捕まった際に、記憶があやふやで申し訳ないのだが、「ナチスでも冗談を言うのか」というインディのセリフが字幕で出ていた。原文はおそらく「Try not saying a joke」だったと思うが、この文意は「(ナチスのくせに)ふざけたことを言おうとするな」であろう。自身に従軍経験があり、戦争で息子を亡くしている主人公の気持ちがどうも感じられないのである。観賞しながらでも不備を感じたので他にもあると思うのだが、戸田奈津子の日本語字幕が作品を例え少しでも本作をつまらなくしてしまっていないか心配している。


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jocr/entertainment/jocr-raditop-515405


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