原題:『Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One』
監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー
撮影:フレーザー・タガート
出演:トム・クルーズ/ヘイリー・アトウェル/ヴィング・レイムス/レベッカ・ファーガソン/サイモン・ペッグ/ヴァネッサ・カービー
2023年/アメリカ
ハリウッド映画で流行するマクガフィンのあり方について
まずなによりも驚いたことは『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(ジェームズ・マンゴールド監督 2023年)において主人公が探している2つの「アンティキティラのダイヤル」を組み合わせるという同じ構図が本作においても2つの「鍵」を組み合わせるということでストーリーの要である「マクガフィン(MacGuffin, McGuffin)」が被ってしまっているのである。
ここでも日本語字幕に関して書こうと思ったら本作の字幕も戸田奈津子が担っていた。何度も出て来る「それ」というのは最初は「It」と言われているが、それが意志を持ったAIだと分かるにつれて「Entity(存在物)」と呼ばれるようになるのだが、これは意訳するならば「生命体」ということだと思う。しかし日本語字幕ではずっと「それ」のままで通してしまっているのだが、確かにこれは悩むところではある。