「始末」=けち臭いとみなす人が多いようだが、私は全然違うと考えている。食材を買う際には少々高くても品質の良い物を買うべきだ。
例えば魚介(鯛など)を丸買いして無駄なく使い切れば、結局得で始末につながる。(失敗しながら)自分で調理することでどの部位がどの様な味であるかが頭に入るし、徐々に一品料理の原価計算ができるようになる。
つまり料理屋で漠然と食べているだけでは決して身につかない知識というものがあるのだ。舌と頭脳を鍛える始末料理が最も洗練されているのは関西だろう。中でも大阪はトップクラスである、気取らないという点も含めて。