本郷橋東詰から少し南に下った沼田川土手(広島県道33号瀬野川福富本郷線沿い)には注目すべき石造物がずらりと並んでいる。鳥獣慰霊碑は地元の猟友会が昭和42年に建立したものである。普段意識することはないが、毎日多くの生き物の命をいただいて我々は暮らしている。感謝と供養の意味合いを兼ねた碑に手を合わせた。

石碑の後ろに赤いよだれかけをつけた上市地蔵が祀られている。本郷宿の東端あたりにあった三界萬霊地蔵尊(下市地蔵)と同じく北向きだ。

台座側面に刻まれた「天保十四年癸卯霜月廿四日」の文字。地蔵は170年近くにわたって静かに町の変化を見てきたことになる。「西国街道のヘソを歩く」には「お地蔵さんのうしろに咲くサクラがきれい」との注釈があった。土手の桜を楽しめる時期はとうに過ぎていたのを残念に思う。


石碑の後ろに赤いよだれかけをつけた上市地蔵が祀られている。本郷宿の東端あたりにあった三界萬霊地蔵尊(下市地蔵)と同じく北向きだ。

台座側面に刻まれた「天保十四年癸卯霜月廿四日」の文字。地蔵は170年近くにわたって静かに町の変化を見てきたことになる。「西国街道のヘソを歩く」には「お地蔵さんのうしろに咲くサクラがきれい」との注釈があった。土手の桜を楽しめる時期はとうに過ぎていたのを残念に思う。

