青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

変わり行く街

2005年04月03日 10時50分42秒 | 日常
もう長いこと母方の爺さん婆さんは我が家の近くの介護付きマンションに居住しているのだが、元住んでいた千葉の我孫子の家に関してはカギだけ閉めてほったらかしの状態だった。
しかし、もう5年も誰も住んでいない家は傷みが激しく、戻ることもないだろうと言う事で今回処分がケテーイ。その前に家の使える物は持ってきてしまおうってな訳。

マリン帰りに行ったので、もう日が暮れて人の住んでいない古家ってのはなんかうら寂しいを通り越して不気味。特命を受けた親族とは言え隣人に通報されたらどう答えようかと(笑)想定問答集を頭の中で作っていた。だってフトンとかコタツとかかつぎ出してる姿はどう見ても夜逃げ屋本舗w
まあこの家からフトン持って出たのは初めてじゃなくて、実は平成3年の有馬記念前日にもやったことがあるので14年ぶりですが(笑)。ともかく通報されることもなく積み込み完了。そそくさと古家を後に。進入した形跡がバレないようにしっかり現状を復元(笑)。

子供の頃、夏休みになると2~3週間滞在した我孫子の湖北の街は、昭和40年代に住宅開発されたいわゆるニュータウンの走り。100棟以上の大きな団地ももう相当に古びて、夜でも明かりが余り着いてないあたり空きが多いのかなあ。小さい頃にドラえもんの形をした菓子パンを売っていたパン屋のある商店街は6時過ぎだというのに暗く、大通り沿いの大型店だけが煌々と灯っている。兄貴と一緒によく行ったバッティングセンターもひっそり。あの頃は夜まで打球音がカン、カンと響いていたものだが・・・。

赤い看板の目立つ商店街のラーメン屋で夕食。ここも20年来の常連(?)。この店の常連の中では最も遠いお客だと思うが(笑)。相変わらずオヤジがしかめっ面しながら炎をガンガン上げて鍋を振る仕事振りは健在。デフォで大盛り並みの量が出るのも健在。ギョーザの味も健在。美味いのかと言えば、まあ私は昔から食ってるからよう分からん。普通の味が良いこともある。
オヒヤがビール会社のコップで出て、灰皿はアルミ製で、お座敷席があって、マンガ本が一杯あって、「MAJOR」が全巻完備されてて、タンメンにはちびこいトウモロコシ?が入ってて、床据え付けのクーラーの上の14型TVで巨人戦がやってて、内海が被弾して(笑)。

変わり行く街の中で、ここだけが昔と変わらない。
家がなくなっても、ここには来るかもな。
コメント
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