青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

雪と氷の二日間 ~スタッドレスで奥会津へ その2~

2005年12月22日 22時11分02秒 | 日常
(写真:豪雪地帯を行く国道252号線 柳津町)
会津若松~柏崎を結ぶ、全線豪雪地帯の国道。

奥会津レポ続き。

会津坂下ICを降り、R252で只見川沿いに奥会津へ。
R252は、会津若松~柏崎を結ぶ国道であるが、沿線には只見や十日町など日本有数の豪雪地帯を抱える国道である。
特に、六十里越(ろくじゅうりごえ)と言う福島新潟の県境の峠道は、雪により12月から5月まで長い冬休みになると言う交通の難所でもある。ちなみに夏の通行もこの区間だけは土砂崩落や大雨によってすぐに通行止めになるいわく付きの区間だ。
開通している時は冬の間に雪で壊れた道路の保守工事を行い、それが終わると冬が来て通行止めになって、春が来てまた雪で壊れた道路の工事…延々と工事をしながら保守をしなければいけないほどの苛酷な区間。これが奥会津(特に只見町)を大きな袋小路にしている要因でもある。

交通に関して不便極まりない奥会津にとって、この「六十里越」を越える道の開通は悲願であったらしく、その思いを示すかのように1級国道でもないこの峠道のサミットには「会津の窓を開く」と言う田中角栄先生のお言葉が刻まれた碑が建っている。
ここで「地元だもんなあ」とか「利権だもんなあ…」と簡単に言う人は、この道を通って欲しい。通ってみると「よくこんなトコに道を作ったなぁ」と逆に角栄センセイの政治力に感心させられてしまう道なのだ。
急峻な崖にへばりつくスノーシェッド、対向と離合するには断面ギリギリのトンネル。正直村岡兼造の引っ張る日本海縦断自動車道とかとはその志と格が違う(笑)。

今回は既に六十里越は通行止めなんだけど、走れる人は今度行ってみそ。
個人的には、日本の国道を語るには、マストアイテムな区間ではないかと思っている。

閑話休題。

コンビニで買ったサンドイッチを食べ、コーヒーを飲み、小腹を満たしたところでまずは一つ目の街である柳津町へ。
会津盆地を抜けると、雪雲は抜けて晴れて来た。

ここ柳津は「日本三大虚空蔵尊」の一つである(てか他の二つはどこなんだw)柳津虚空蔵尊(正式名称は福満虚空蔵尊)が有名らしい。地元の氏神様じゃないけれど、神社仏閣にて旅の無事を祈って行くのも悪くないな…と言うか、今回に関してはやはり会津の神様にお願いをしておかないとw
何かあってから後悔しても遅いから(笑)。

車をデポして本道へ続く参道を歩く。すっかり雪に覆われた参道は歩き辛いが、晴れ間からこぼれる日差しに照らされてなかなかキレイなものです。ちょっと雰囲気が「行く年来る年」チック。
参拝客もまばらな本堂にて、とりあえず賽銭を投げ込んで一発祈願。
…どうぞ無事に愛車と共に家に帰れますように、っと。
500円の交通安全のお札まで買ったw
必死杉?いやいや、宗教に関心はないが、割と神頼みは好きなんですよ私w
つか、方々でこんな事やってるもんだから車の中にお札がどんどん溜まってゆくんですが…

車の中は既に出雲VS平泉VS別所VS琴平VS鹿島(笑)。これに参戦するは柳津。
(神様同士がケンカしねえのかな、こういうのって?)
そんな事を考えながら、境内から振り返れば柳津の町と緩やかに流れる只見川
うーん。なかなかいい眺め。

ま、いっか。

続く。
コメント
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