青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

駆け巡る戦慄

2008年12月09日 23時15分09秒 | 日常
(画像:思わず一気読み)

先日、中国山陰地方を旅行して来た訳だが、最終日に訪問したのは津山市。
んで、「津山と言えば津山三十人殺し」みたいな話になった。
その事件の名称は知っていたのだが、内容に関してはさっぱり知らず話は膨らまなかった…のだが。
そんな訳もあってちょっと興味が湧き、文献を購入して読んでいる。

横溝正史がこの事件を題材に「八つ墓村」を著した事はこれも何となく知っていたのだが、手に取ったのは筑波昭と言う人が書いた新潮文庫「津山三十人殺し・日本犯罪史上空前の惨劇」。今さっき読み終えたところでありますが、不勉強で申し訳ないが冗談じゃなくて本当に三十人殺し(即死28名・負傷後死亡2名)であった事と、その内容の凄惨さに衝撃を受けているところであります。
この著者は事実と関係者の証言、捜査上の聴取内容を中心にしてるんだけども、犯人の生い立ちとその凶行に至るまでの人格形成や社会環境、昭和初期の閉鎖されたムラ社会とそこに渦巻く男女の肉体関係を伴った愛憎劇と言ったドロドロな部分に淡々と切り込んでいて凄く引きこまれる。凶悪犯罪を扱った文献に対し「引き込まれる」っつー事が倫理的にどうかと言う部分はあるのだが…ここまで異常な犯罪の中身ですから、そりゃ週刊誌的ではあるが興味が湧いてしまうのも人間の性だと思います。

内容に関してはここで述べるにはちょっとそぐわない部分が多いですな(苦笑)。
その計画の立案と実行の経緯に関する部分は正直血生臭くリアル過ぎて書くのが憚られる。
まあ、一言で言うと「戦慄」と言う感情が体の中で大運動会状態でしたw
あまりにも読みごたえあり過ぎて一気読みしちまったよ。

「たった1人の人間が約2時間で集落の12戸の家に乱入して30人を殺害する」って事がどう言う事なのか、知りたい物好きな人は読んでみて下さいよ。たぶん普通にそこらへんの本屋に売ってますから。あ、カネは払いたくないと言う人は読みたきゃ貸しますwもう読んじゃったんで。

夢に出るのは、こらえてつかあさい。
コメント
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