(画像:早苗の候@御殿場~足柄間)
昨日は大井松田のICから、解禁直後のアユ宜しく酒匂川流域をブラブラと。
今回の狙いは御殿場線。
昨年末に富士山狙いで来た以来ですが、季節は巡って早苗の候。
新緑から深緑に色を変えた森をバックに、朝一番の「特急あさぎり」が走ります。
JR東海の371系は1編成しか存在しない貴重なものなのですが…
地味なんで、あんまり取り上げられる機会はないですね(笑)。
運転席が戦闘機のコックピットみたいで、割とかっこいいと思うんですがねえ。
「あさぎり」に充当される小田急ロマンスカーは20000系RSE。
ちょっとダルマを思わせる顔をしているのと、カラーリングがイマイチあか抜けないかなw
水色にピンクってどーなのよ?と長い事思ってます。
あさぎり号の終点の沼津と言えば駿河湾の港町。
駿河湾の水色と桜エビのピンクとかなんだろうか(笑)。
山北~谷峨間にある酒匂川第2橋梁。
橋の右側が不自然に開いているのは、かつてこの路線が複線であった証。
昭和9年の丹那トンネル開通まで、こちらが東海道本線でしたからねえ。
橋の手前の路盤は草むして、自然に還りかけている。
山北から御殿場までの長い上り坂を控え、機関車の増結や整備の基地として栄えたのが山北駅。
当時の山北町は鉄道に従事する人で大賑わいだったとか。
昔日の栄光を知る古い橋脚と、371系を絡めてみる。
鉄道写真で古今融合。
普通の人が見れば「ふーん」とも思わないような、こう言うノスタルジックな近代遺産に惹かれます。
このあたりに御殿場線の魅力があるような。
車で街を走っている時、ふとした瞬間に「あ、ここ旧道っぽい」と思う瞬間ってありますよね(あるんだよw)。
誰に聞いた訳でなく調べた訳でもないけど、そう感じる瞬間ってのがある。
そう思って信号待ちに通りをよく見ると、四つ角の隅っこに手押しポンプが。
さらに見ると、格子戸の履物屋の前に、セメント造りの防火用水の桶があったりする訳ですね。
御殿場線の魅力は、そんな決してアピールしてこないノスタルジーだと思う。
複線部分は戦時中に撤去され、柳井線(現在の山陽本線岩国~徳山間)の敷設に使われたそうだ。
柳井線の開通により、それまでの山陽本線は岩徳線と言うローカル線に転落。
そんな転落劇に、同じような運命を辿った御殿場線のレールが使われたって言うのは皮肉なもんで。
最近休みの日って言うとこんな感じで写真を撮り続けている。
ただ、実際ここを見ている人が面白いと思っているのかどうかちょっと疑問だったりもするw
ブログって基本的に自己満足なもんだとは思うのだが、どうだろうか(笑)。