青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

古今東西・仙台土産

2009年07月07日 21時44分22秒 | 日常
(画像:新・仙台銘菓)

ヨメさんの姉ちゃんが仙台に出張へ行ったそうで、我が家に土産を持って来てくれました。
今は本当に美味しいお土産が多くて、牛タンなんかもいただいちゃったのだけれども、結構いい値段ですよね。
恐悦至極。

実家にいた頃は父方の故郷がそちらの方でしたんで、人よりは仙台土産に造詣が深いと思われるのですが、昔は仙台土産ってそんなに大したものはなかったように思うのですね。牛タンなんか影も形もなかったし…ホントに仙台名物なのかいまだに疑わしいw

とりあえず仙台土産と言えば、
1.白松がモナカ
2.鐘崎の笹かまぼこ
3.白石温麺(うーめん)

って感じですな。
堂々一位の白松がモナカ、「白松が」って何やねん、と思ってましたが(笑)、一応伝統の仙台銘菓なんすかね。中のあんこは何種類かあったけど、特に黒ゴマあんのヤツはべっとりまったりと甘く甘く、黒ゴマのせいで口の中が真っ黒になった記憶がある(笑)。東北本線を北上して行く車窓の景色に、「727化粧品」「酒は会津の花春」「カンコー学生服」なんかの看板に「白松がモナカ」が混じって来ると、ああ仙台だななんて思ったり。その当時「L特急ひばり」で朝上野を出ても、お昼前でまだ郡山あたりだった事を考えると、現在は仙台まで二時間切るのは当たり前ですから近くなったものです。
笹かまぼこは言わずもがなですが、個人的には松島の遊覧船の出る場所に竹串に刺したかまぼこをクルクル回しながら実演販売している店がありましてね、あの店の目の前を通ると無性に食いたくなって来るwあそこの焼き立て笹かまか一番うめーんじゃねーかと。なんかチーズ入りとか明太子入りとか色々あるけど、笹かまはシンプルを持って良しとします、混ぜ物イラネ。
白石うーめんってのは見た目ソーメンなんだけど、読んで字の如く冷たくしないで温かくいただくのが正統な冬のソーメンみたいなものです。びっくりするほど美味いもんではないですが、ちょっととろみの付いた卵とじの汁なんかでいただくと、寒い朝にはぴったりの優しい朝食になるのであります。

そんなレトロ仙台土産は置いといて、何と言っても仙台土産の革命児と言えば画像の「萩の月」でしょうか。
いつくらいからメジャーに躍り出たのかは知りませんが、そんな昔っからあるお菓子ではないような。

うやうやしく小分けにされた箱、ふわふわのスポンジの中のカスタードクリーム。
夏なんかに食うなら冷蔵庫で冷たく冷やしていただきたいものです。
初めて食べたのがいつだったか忘れてしまったのだが、

「世の中にこんな美味い食いものがあったのか!」

と感動してしまいましたからね、私は(笑)。

まあさすがに最近は食ってもそこまでの感動はしないのだけれども、この「スポンジにカスタードクリーム」と言うシンプルな組み合わせ、日本中のお土産ものに似たような「萩の月フォロワー」を大量に生み出した事からもその完成度の高さが窺い知れるというものです。中秋の名月浮かぶ宮城野原の風景。満月に見立てた黄色くまん丸のお菓子が「萩の月」。ネーミングも美しい。

って事でここまで「萩の月」を褒め称えた私に菓匠三全は何か送るように(笑)。
コメント (2)
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