(画像:神奈川県の屋根を往く)
ハギーさんのブログではありませんがヘキサです。
昨晩は結構遠くまで出ようと意気込んで寝たんだが、起きたら普通に朝7時。
最近マジで起きられなくなって来たなあ…(笑)。
と言う訳で、近くでもあまり行った事のない場所を攻めてみました。
神奈川県道70号秦野清川線。
通称「ヤビツ峠」を通り、表丹沢と裏丹沢を結ぶ縦走ルート。
県内随一の山岳県道として有名なルート。
ヤビツ峠への上りは、R246の秦野市名古木交差点より始まります。
「名古木」と書いて「ながぬき」と読む、とっても難読な交差点です(笑)。
きついワインディングで九十九折れを登って行く道。
東京から近いせいか車は完全に脇役で、輪行者とライダーのメッカ。
結構なスピードでカーブの向こうから飛び出して来るロードレーサー(笑)。
まさにここはツール・ド・神奈川の舞台。
ヤビツ峠へのアプローチ途中にある展望スポット・菜の花台。
ちょっともっさりした梅雨らしい曇り空の下の秦野市街。
ここからは夜景がきれいなんすよねえ~。
免許取りたての頃、一人で夜中にひっそりとここまで来た事がある。
夜景はきれいだったが、それよりとにかくまぐわうカップルが多くて困りましたけどw
神奈川のそーゆースポットランキングでは湘南平と双璧だよな、ここ(笑)。
とりあえず眠たげな空ですが、無理やり繋げてパノラマ撮影。
麓から約30分でヤビツ峠。
菜の花台と比べて、峠自体には全く眺望はありませんがよくある事。
標高も750m近くあり、山のさわやかな嵐気が気持ち良い。
峠のサミットから若干北側に降りた場所にある「護摩屋敷の水」。
知る人ぞ知る神奈川の名水であります。
その人気たるや物凄く、水を汲みに来る人が絶えない。
ポリタンクを50~60個も持ち込み、2時間でも3時間でも水場を占拠する不届き者もいるらしいが…
横浜とか川崎の業者筋らしいですけどね。
峠を越えて下りに入ると、いわゆるここからが「裏ヤビツ」。
県内でも最上級の険道になりますね。
丹沢の山奥なんで冬なんかは雪も降るらしいが、一応主要県道なんでそう簡単に閉鎖にはしないみたいです。
まあ除雪もしないみたいだけどw
関東に雪が降ると、これ幸いとスタッドレスで裏ヤビツに突っ込むキ●ガイは結構いるらしい(笑)。
ハイキングシーズンの裏ヤビツは、離合箇所が少ない割には交通量が多い。
先陣を他県ナンバーの軽に委ねて番手を取っていたのだが、
その軽の運ちゃんが下手なのかタイミング悪いのかブラインドカーブの向こうで鉢合わせる事数回w
この手の道を都度経験している立場から言わせて戴ければ、
基本的に都会のような詰めるタイプの走りをする人はこの手の道に向かないっすね。
キープレフトで控え目に走っていると、対向車と自然と離合出来る場所ですれ違うものです。
裏ヤビツの雰囲気は、神奈川県内である事を忘れさせてくれる。
その深山幽谷ぶり、目視レベルでは紀伊半島の酷道とそう引けを取らない。
相模川の支流・中津川の源流部分が刻むV字谷。
丹沢って、こんなに山深かかったんだねえ。
裏ヤビツを抜けて宮ヶ瀬湖。
神奈川県では一番新しいダム湖であり、最大のダム湖。
湖畔の食堂で「けんちんすいとん汁」を食す。
ってかこのメニューを見てテンパイポンチン体操を思い出した私(笑)。
モチモチの小麦だんごが汁を吸って美味い。
宮ヶ瀬を抜けて、R413で津久井青根に到達し丹沢縦走完成。
裏丹沢の主峰・大室山が午後の日差しに映える。
自宅からたった80km程度の山岳コースだったが、ずいぶん時間がかかるものだ。
輝く道志川、もう山梨県はすぐそこである。
家に持って帰った護摩屋敷の水、実に質のいい軟水で、確かに飲むとするっとしたノド越し。
水に余韻があるって感じですか。
お茶とかコーヒーとか、モノの味をよく水に溶かし出すそうです。
早速ウチでもこの水で麦茶を作っております。
護摩屋敷の水に始まって、中津川、宮ヶ瀬湖、最後は道志川。
丹沢縦走の旅は、神奈川県の上水道を賄う大事な水源の旅でもありました。
締めは裏丹沢の小さな名瀑・エビラ沢の滝にて。
深緑の木々を絞ったような水が清く落ちる。
水清く 流れて山の 瑞々し