青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

幸せって何だっけ

2009年10月27日 22時37分13秒 | 日常

(画像:光に透けてモミジの葉)

画像とは全然関係ないですけど、最近新発売の某Kリンビール会社の発泡酒のCM、桃井かおりが出てるヤツですが…商品としては従来のモノと比べてホップが2倍になったんだとさ。酒は嫌いじゃないが家で飲むほど好きではない私にとってそんなに興味はない話ですがね。んで、CMでは桃井かおりが「ホップが2倍になったら幸せは何倍くらいかなあ~?」なんて視聴者に問いつつ発泡酒をぐびっと飲んで「5倍くらいかなあ~?」と締める。のだが、最後に出て来るテロップにビックリ。

「幸せの感じ方には個人差があります」

え~っと、最初はギャグのつもりで言ってるのかと思ったのだが…(笑)。
どうやらKリンはマジで視聴者に対して注意を促しているつもりらしいと感じてまたビックリ。

確かに最近芸能人のダイエット番組なんかでもダイエット方法を紹介しては「※効果には個人差があります」とか、驚くほど汚れの落ちる賢いコツを紹介しては「※衣類によっては効果がない場合があります」とか、んなこたあ分かってるよ!と言う事象にとにかくやたらとエクスキューズを付けて予防線を張っている。しかしながら、このKリンのCMの字幕はその最たるものだろう。日本人ってそんなにアホになってしまったのでしょうか、とつくづく嫌になるCMだ(笑)。

要するに、日本人にも「マックのコーヒーが熱くて6億円(だっけ?)」のアメリカのキティババアみたいな思考回路の人間が増えて来たって事なんでしょうね。企業としては、ひょっとしたら「Kリンの発泡酒を飲んだのに5倍の幸せを感じられなかったから6億円訴訟」と言う事態を回避するためにこのテロップを入れる事が企業防衛のガバナンスの一つなんですよ!バンバン!(机を叩く音)って感じでKリンのコンプライアンス担当(笑)あたりが大真面目にCM担当の広報部あたりを締め上げたのではないかと思うと、非常に滑稽だ。

確かに説明義務は大事だが、常識を求めてはいけないのだろうか?
このCMに、消費者が強くなり過ぎ、売り手側が縛られる昨今の日本の息苦しさが垣間見えるとは言い過ぎか。
お客様は神様ですが、傲慢になり過ぎたのかもしれません。
モンスターペアレンツならぬ、モンスターカスタマーってトコか。

コメント
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