(画像:白焼き丼)
世界初 ウナギの完全養殖に成功(NHKニュース)
え~、世の中を毎日洪水のようにニュースと言うものは溢れ返っているものですけれど、今日はそんな中で思いっ切りスルーされそうなネタで。三重県の水産試験場と鹿児島県は志布志の漁協がウナギを卵から孵化させて成魚まで育て、その卵からさらに稚魚を孵化させた、と言うお話なのですが。スーパーなんかではウナギのかば焼きなんかそれこそ中国産なら500円で二串分くらい入って売ってるのでそんなに珍しいもんでもない、とお思いでしょうが。
んで、なんでまたそんなネタに食い付いたのかと言えば、話は昔に遡って5歳か6歳くらいの頃。
自分は小さい頃から図鑑を読むのが大好きだったんだが、あれは家にあった「小学館の学習図鑑・魚」だったかなあ、ウナギの紹介ページの中で「現在でもウナギの生態は全く解明されておらず、どこで生まれてどう育つのかも良く分かってないんで、ウナギの養殖ってのは不可能なんじゃないですかね」と言う事が書いてあったのを凄くよく覚えていたからだ。ウナギが産卵し孵化する場所は「たぶんバーミューダートライアングルのあるサルガッソー海の深海なのではないか」とか書かれててホントかよ!と思ったりねえ。孵化から成長するに従って「レプトセファラス」と言うひょろ長のシラタキみたいな形になった後、最終的にはウナギの形になっていくと言うミステリアスな成長過程を紹介されるとさもありなんと思った事などなど、子供心に「スーパーでよく見かける割には謎に包まれた魚なんだなあ」とウナギに一目置いていた記憶がある(笑)。自分で言うのもなんだが、昔からこんなどうでもいい事に凄く執着するのが快感、みたいなトコがありましたねえ。今でもそうなんだけども。
そんな幼児時代の記憶をたどれば、自分の中でウナギってのは養殖は難しいから、海の中を泳いでいる稚魚をとっ捕まえて、浜名湖あたりの養殖池に放して育てるものだと。それって養殖じゃなくてマグロで言えば蓄養だよね。そう思っていただけに、この三重の人と志布志の人のやった事ってのは私の幼児時代からの「ウナギは養殖できない」と言う既成概念を破ったと言う事で今日の凄いニュースとして取り上げさせていただきました(笑)。あっぱれ。
余談だが、西原理恵子の漫画で「ウナギを食べた次の日は 父さん母さん仲がいい」と言うポスターが彼女の生家の側の魚屋には貼られていたらしい(笑)。恨ミシュランだったっけかな。セクハラとかコンプライアンスとかどうでも良かった時代の、いいキャッチフレーズだと思います(笑)。