(画像:惣滝の秋)
妙高高原は燕温泉の奥にある「惣滝」。一応これも日本百名瀑の一つらしい。苗名の滝と比べてたおやかで女性的な感じを受けますが、行った時間の関係で滝には日が当らず。この滝を見る展望台の手前には「黄金の湯」と言う無料の露天風呂があって、この日も山を降りて来た山屋のオヤジどもが真っ裸で団欒しておりました。
え~、話題は変わって最近感心した事の話です。
最近はすっかり馬券とは縁遠くなりましたが、一応秋のG1シーズンだったりしますんで、たまに金曜日になると東スポも買ってみたりはしてるんですね。で、家にいる時はスーパー競馬くらいは見たりはしてるんですが、まあ何が感心したって秋の天皇賞のブエナビスタの勝ち方。レースの内容としては圧勝で文句も付けようがなかったんだけど、勝ち方と言うより乗り替わりで騎乗したスミヨンの手綱捌きに感心しちゃったんですね。スタートして馬群のインでしっかり折り合わせて、全く無駄足を使わずにコーナー毎にいいポジションを取って、直線は開いた所を見付けたらパッと追い出してあっという間に突き抜けてしまった。なんか言葉にするとすんごい軽くなっちゃうんだけど、その作業の一つ一つが完璧で、スタートからゴールまでが一つの美しい流れとして見えてしまったと言うか。
ブエナビスタってオトコ馬と当たるようになって追い込んで届かず、前行って掴まるみたいな取りこぼしが多かった印象があるのだが、一秒たりとて馬を遊ばせず、スキのない騎乗をするとこんだけあっさり勝てる馬だったんだね。柏木先生は「勝っても僅差しか付けない馬だから、他の馬の付け入るスキはあんじゃねーの?」みたいな話をしていたのだが、なんつーか今までのブエナビスタって「素人に焼かせたいい肉のステーキ」みたいなもんだったんだろうね。そりゃあそこそこ美味いんだろうけど、一流の食材を一流シェフにかからせたらどうなるか→うん、やっぱ違うよね、と言う事なのでしょう。結論として、アンカツとかには勿体ないよねと(笑)。スミヨンがモノが違ったのかもしれないが。
馬券を掴んでいたあの頃、一本人気の馬が圧勝したと言う時点で「つまんねえ」と悪態を付いていた私が、すっかり馬券を離れてピュアな心(笑)で競馬を見ると、また違った見え方になるのだなあと。
そんな事にも感心してしまったのでありました。