(歌詞はいいけど、曲は?@山名駅)
高崎行きから降り立ったのは、高崎から数えて4つ目の山名駅。駅に降りてまずは待合室で缶コーヒーを一本。bossを飲みながら待合室の壁に貼られた↑のような謎の歌詞を見付ける。…歌詞はいいけど、曲が全く分からないぞ(笑)。歌詞の内容は、根小屋から通学して来る小学校の生徒の安全を願うおばはんの気持ちが綴られております。山名は上信で高崎駅まで15分くらいの位置にあって、駅の周りもそれなりに住宅街のようですが、少子化による小学校の統廃合が進めば電車通学の小学生ってのも増えて行くんでしょうね。
山名駅の裏手には、山名八幡宮があります。この一帯を治めていた源氏の一族である新田氏を祖とする山名氏が創設した神社で、応仁の乱で名前が出て来る山名宗全を輩出したのがこの上州の山名氏であるそーな。応仁の乱って1467年だっけ?「いよむな(1467)し応仁の乱」と覚えた記憶が(笑)。応仁の乱で弱体化した足利氏の衰退により世は戦国時代に向かって進んで行った訳だが、その引き金を引いた山名宗全と言う事か。
少し鉄道から離れて、石段を上り本殿に参拝してみる。この山名八幡宮、安産や子育ての神様として祈願に訪れる人が多いそうで…アタクシも趣味から離れれば二人の子供の父親と言う事もあり、山名の神様に子供たちの健やかなる成長をお祈りしてみたりする。参拝が終わって振り返ってみれば、石段を上って来るお宮参りの家族連れ。初宮参りか七五三か、いずれにしろ微笑ましい風景ではあります。
八幡宮の山門の向こうを、上信線の電車が走って行く。鳥居にかけられた太い注連縄と、山門を額縁にして一枚。よく見ると、線路の下の地下道を通って羽織袴の子供が一人、通過する電車に向かって手を振っているではないか。いつの世でも男の子と言うのは電車が好きなんだな、と改めて思った瞬間。そして、写真と言うのは一期一会だなあと思う。
さっきの羽織袴の男の子が、両親と祖父母に囲まれて階段を上って行ったのを見届けて、山名の駅に。
離れても家族を思う西上州の旅は、高崎行きのシマウマ編成に乗ってまだまだ続くのであります。