(貴方の事が好きだから@DD51847)
ヨメさんに頼み込んで一日お暇をもらい、久々に遠征して来ました。最近遠征してなかったんでねえ。去年の10月に上信電鉄に行って以来か?まあ上信なんか関東から出てないって時点で自分の中では遠征とは認められないけど。はい、行って来たのは四日市です。週中に「新幹線で名古屋行って、きしめん食って、関西本線でDD51でも撮って来てえなあ」と言う思いをふと抱いたもので…(笑)。今回は新幹線でなく、カネの節約も込めてクルマで行ってみたんだけど、往復750kmは新車になってから一番のロングランになりました。中京圏までクルマで出張ったのは久々だったんだが、名古屋周辺の道路の発展は凄いものがあるね。名古屋高速や新名神や東海環状道とかはともかく、名二環って何(笑)。
「関西本線でDD51でも撮って来てえ」と言う前に、ヒテツな方々には「DD51って何ぞや」との疑問もあろうかと思いますが、国鉄が蒸気機関車からの脱却、いわゆる「無煙化」を目的に全国の非電化区間に投入したディーゼル機関車の事です(写真は津山機関区に保存されてたDD511187)。昭和30年代後半から約15年に亘って649両が投入された国鉄ディーゼル機関車のスタンダードですが、北海道では後継機(DF200)の開発・デビュー50年を迎えての老朽化・全国的には貨物列車の廃止、集約化と色々の条件が重なった結果、現在はかなり数を減らしておるのですね。そんなDD51の本州最後のパラダイスが稲沢にある愛知機関区でして、主に関西本線の名古屋~四日市間で貨物を引っ張る仕事を受け持ってまだ元気に活躍しておるのですよ。2年前の夏、三岐鉄道を訪問した際にちょっとだけ撮ったんだけど、その時に改めてDD狙いで来てみたいなあと言うのはずーっと思ってたんだよねえ。ましてや愛機のDDは基本重連運用だしさ。
新東名が出来たせいで夜中の運転は快適な事この上なく、自宅をAM3時に出て伊勢湾岸道の湾岸弥冨ICを出たのがAM6時半。四日市に行くなら先のみえ川越ICなのだが、思いのほか時間がかからなかったんだよね。でちょっと沿線をロケハンがてらブラついて、DD貨物が来たらいいなくらいの軽い考え。永和~弥冨間の掘割の脇に車が止められるちょうどいいスペースがあったので三脚を出してみる。関西本線の名古屋から桑名の間は、木曽三川の低湿地帯に築堤を構えて線路が敷かれており、いかにも輪中集落の風景と言う感じ。朝焼けに染まる掘割の中で水鳥が遊ぶ。
人が乗る列車であれば時刻表を持って行けば済む事だけど、こと貨物となると本屋で売ってる時刻表には載っていない。ほんなもんだからマニアは御用達の「貨物時刻表」を買うんだけど、結構高いんでねえ(笑)。と言う訳でDD貨物が来るかどうかは運次第…だったのだが、まあ関西本線の貨物は本数あるらしいから(いい加減)。313系の普通列車や快速みえなんぞを何本か見送った後、線路の向こうからゆっくりと近付いて来る二つ目のビーム…あれは!
築堤の上に登場したのはDD511802+DD51893の重連石油貨物、威風堂々17両のタキを引き連れて、紫煙を上げながら朝焼けの風景の中をやって来た。1台2基×2=4基のエンジンの唸りが朝の空気を震わせる。正直日の上る前なんでものっそい寒かったんだが、DD51の力強さは寒さを忘れさせてくれます。いやー、これはかっこいいです。石油の需要シーズンだから構えてれば一本くらい走るだろと思ってたのもあるけど、実際目にすると感動もんですわ(笑)。
カメラの背面で撮った画像を見ながらニヤニヤしていたら、犬を散歩させに来た中学生から変な目で見られたw
不審者として通報される前に、四日市へ移動しましょう。
続く。