青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

凸撃冬の四日市DD祭り その3

2014年02月03日 16時38分21秒 | 関西本線

(入換なう@四日市駅構内)

普通、踏切と言えば警報機の下に「どっちから列車が来るのか」を示す矢印が付いてて、その矢印の方向通りに列車が来て、踏切が上がると言うモノだと思うのですが、四日市駅の南側の踏切には「どっちから来るのか」の矢印の代わりに「入換中」と言う表示がある。貨物列車が到着した際に機関車を解放したり、貨車を側線に押し込んだりするのに踏切を支障してしまうため表示の必要性があるんでしょう。実際入換って10分くらい踏切が開かなくなったりする場合もあるんでねえ。車の運転手の人は黙って待ってたけど、急いでるときとかにハマッちゃったら泣くに泣けないよな。遅刻の理由が「いや~入換に捕まっちゃってさ~」とか、四日市だと日常だったりするかもしれんなあ(笑)…ともあれ貨物王国四日市らしい表示板ではなかろーか。

 

末広橋梁で跳ね橋とDDを眺める、と言う初期目標は達成したので、またまたキコキコとチャリンコを漕いで四日市駅周辺に戻って来た。駅の方をチラッと眺めたら緑のタキ車を持ってDDが待機中。これが動くと踏んで駅北側のカーブで構えます。先発の快速みえで肩慣らしした後、DD51890+DD511801牽引のタンカートレインがやって来た。


タンカートレインが出て行くと、また四日市駅の構内へ積み込みを終えたタキが向かって行きます。この立ち位置は左側を見るとコスモ石油の出荷場の出入線にいいアングルで一石二鳥の立ち位置。この日の入換はDE101562が終日担当しておりました。

  

タキの据え付けが終わると、12時からは今度は自分が末広橋梁に行っている間に四日市に到着していたコンテナ貨物の入換。DE10は働き者でございます。四日市駅は一番海側の大きくカーブした向こう側の側線がコンテナのヤードになっていて、一回大きく南四日市側に引き出したコキをバック運転で荷役線に押し込んでいく。当然この作業の間は「入換中」のランプが点灯しっぱなしなんであるが、地上のポイント操作業務、貨車の連結開放、無線による連絡などなど運転士と操車係の職員の方々の見事な連係プレーを見る事が出来ます。


旅客相手の職員の姿をほとんど見る事はない四日市の駅も、こと操車係の職員はかなりの人数がいるようです。貨物の取り扱いは名古屋臨海鉄道(名臨)の職員に委託されてるそうですが…彼らは機関車や貨車のキャブにひょいひょいと飛び乗り、素早い仕事を見せつけるのでありますが、実際はかなりの危険と隣り合わせの商売でしょうなあ。国鉄の時代、職員の死亡事故って入換作業中に貨車に挟まれたみたいなのが一番多かったって聞くしね。


四日市の昼下がり。
複雑に絡み合ったレール、いくつあるのか分からない転轍機、貨車修繕用のピット。その横で更新色とは言えDD51が次の仕業までの時間をのんびりと憩う。とにもかくにも四日市は鉄道貨物の魅力満載の駅だなあ。そして、この画像の後ろ側に建ってるマンションは、住んだらきっと毎日DD貨物が眺められて楽しいんだろうなあ(笑)。

続く。
コメント
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