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(雪原の向こうから@戸狩野沢温泉~信濃平間)
広い広いみゆき野の雪の大地。遥かまっすぐに続く鉄路の遠くから、飯山色を先頭にした136Dが近づいてくる。遠くから視認出来る割には、なかなか近づいてこないのが訝しいほどだ。信濃平の田園地帯の農道に続く踏切は、この時期大半は雪に埋もれ閉鎖扱いになってしまう。鳴らない踏切をいくつも越えて、ようやく撮影場所の踏切が鳴動するその瞬間まで…長玉を据え付けたカメラのファインダーを眺めながら、雪に霞む飯山色に照準を合わせ続けます。
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真っ白なキャンバスを一筆書きに飛んで来る飯山色。食味の良いコメを育むみゆき野の肥沃な耕土も、今は降り積もる雪の下で眠っている。信濃平の戸狩から千曲川を渡って対岸に出ると、その名もずばり「瑞穂豊(みずほとよ)」という地名があって、その土地の名を聞けば頭に思い浮かぶのは北信の豊かな森で涵養された水と、千曲の流れが運んできた地味豊かな土壌。いかにも美味しいコメが育ちそうな希望にあふれた地名である。道の駅千曲川で一度この辺りのコメを買って帰ったことがあるのだが、さすがに美味しかったなあ。